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光速度に近い速度で飛ぶ電子について

こんにちは、 一定方向に、ある速度で進む電子について、 (1)存在確率の計算は、下記でよいでしょうか?(DIRAC方程式で計算しました) (2)これらの解は、実験によって確かめられているのでしょうか?(例えば、停止状態でスピン上向きの電子を飛ばした場合、速度が上がるに従い、下向きの電子が相対論的な効果によって現れる。と思うのですが、如何でしょうか?) 計算結果 条件 光速度(固定)c = 1 速度   0.1~0.9*C   0.1*Cづつ変化させる 質量 m = m*γ    速度に合わせて変化 但し γ = 1/Sqrt[1 - (v/c)^2] 運動量  p = m*v    結果 存在確率の一例は、 0, -((c*m + Sqrt[c^2*m^2 + p^2])/p), 0, 1 なので、c=1,p= 0.1 ,h=1,m= 1.01 ,v= 0.1 *c の場合 c=1,p= 0.1 ,h=1,m= 1.01 ,v= 0.1 *c の場合 存在比 {0.,1.,0.,0.} c=1,p= 0.2 ,h=1,m= 1.02 ,v= 0.2 *c の場合 存在比 {0.,0.99,0.,0.01} c=1,p= 0.31 ,h=1,m= 1.05 ,v= 0.3 *c の場合 存在比 {0.,0.98,0.,0.02} c=1,p= 0.44 ,h=1,m= 1.09 ,v= 0.4 *c の場合 存在比 {0.,0.96,0.,0.04} c=1,p= 0.58 ,h=1,m= 1.15 ,v= 0.5 *c の場合 存在比 {0.,0.95,0.,0.05} c=1,p= 0.75 ,h=1,m= 1.25 ,v= 0.6 *c の場合 存在比 {0.,0.93,0.,0.07} c=1,p= 0.98 ,h=1,m= 1.4 ,v= 0.7 *c の場合 存在比 {0.,0.91,0.,0.09} c=1,p= 1.33 ,h=1,m= 1.67 ,v= 0.8 *c の場合 存在比 {0.,0.89,0.,0.11} c=1,p= 2.06 ,h=1,m= 2.29 ,v= 0.9 *c の場合 存在比 {0.,0.87,0.,0.13}

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回答No.2

運動量pi,ヘリシティsiの電子がクーロンポテンシャル -Ze/r によって運動量pf,ヘリシティsfのの状態に散乱される断面積は  dσ/dΩ=(4z^2α^2m^2/|q|^4) |u†(pf,sf)u(pi,si)|^2 で与えられます。(例えばGreiner,Reinhardt: Quantum Electrodynamics 2nd ed. p.82) ヘリシティとz軸のなう角をθ、φとすると非相対論的極限で  u(p,+1)=(exp(-iφ/2)cos(θ/2), exp(iφ/2)sin(θ/2), 0,0)  u(p,-1)=(-exp(-iφ/2)sin(θ/2), exp(iφ/2)cos(θ/2), 0,0) となります(例えばランダウ=リフシッツ相対論的量子力学)。これよりヘリシティが+1、-1の粒子数をそれぞれn(+), n(-)として偏極度Pを  P = (n(+)-n(-))/(n(+)+n(-)) で定義すると入射ビームの偏極度が1のとき、非相対論的極限で散乱粒子の偏極度はcosθとなります。スピノールの下2成分を取り入れて計算すると  P = 1-(2sin^2(θ/2)/((E/m)^2cos^2(θ/2)+sin^2(θ/2)) となります(Greiner p.151)。これから、粒子のエネルギーが大きくなる時、スピノールの下2成分の影響が次第に大きくなって散乱粒子の偏極度が1に近づくことが分かります。したがって偏極度を測れば粒子が光速に近づくにつれスピノールの下2成分が大きくなることを間接的に知ることができます。

oshiete-na
質問者

お礼

お返事ありがとうございました。 結局、よくわかりませんでした。どうしようか? 考えてみます。

oshiete-na
質問者

補足

お返事ありがとうございます。 まず、私は、初等量子力学の教科書に記載された 相対論的量子力学の項目を見て、計算をして質問させて 頂きました。そこには、当然、ヘリシティという言葉も ございませんし、ご回答頂きました難解な言葉も出て きません。非常に、恐縮ですが、ヘリシティにつきまして ご教示頂きましたら幸いです。もちろん、HP等で調査 しましたが、よく理解できませんでした。よろしくお願 い致します。 PS お返事が遅れましたことをお詫び致します。

回答No.1

まず、  0, -((c*m + Sqrt[c^2*m^2 + p^2])/p), 0, 1 は正確には存在確率というべきではないと思います。これは自由なディラック方程式の平面波解でへりシティが-1のスピノールが(c=1の単位系で)  {0, 1, 0, p/(m + √[m^2 + p^2]) }  となることに対応していると思われます。しかし、確率密度は、ρ=Ψ†Ψ、確率の流れはj=Ψ†αΨで与えられます(より正確にはそれぞれ電荷密度と電流)。  次にこのようなスピノールが実験的に確かめられているかといえば、スピノールの各成分を直接測るような実験はされていないと思います。その理由は、相対論的には自由粒子でもスピンは保存量ではなく、へりシティがそれに替わりますが、ヘリシティの固有値を指定しても4成分すべてが決まるわけではないからです。すなわち2成分スピノールでは (1 0)と(0 1)を固有ベクトルとする良い量子数が存在しますが、相対論的には(1 0 0 0)、(0 1 0 0)などを固有ベクトルとする良い量子数がないのです。このようなスピノールを間接的に測る実験が可能かと言えば私は可能だと思いますが、ここには書きません。ご自分で考えてみることをお勧めします。

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