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NY市の家賃統制について
価格統制をしたら、供給不足や過剰供給になってしまうのに、なぜNY市では家賃統制が続いているのか教えてください!!!よろしくお願いします。
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NY 市については何も知らないし、ちょっと調べる気もないですが、応用問題のひとつとして考えてみます。正確な知識が必要ならば、ぜひとも、NY 市の政治を調べるべきでしょう。っていうのは、統制っていうのは、結局政治の思惑で動くので。正確に政治に絡む利害関係をウォッチしなければ答えは出ません。 なお、以下の回答は、 http://www.clair.or.jp/j/forum/forum/jimusyo/096NY/INDEX.HTM の理解によります。 さて、 価格統制は、低いほうにかかっています。 だから、基本的には、 経済学的には、家主(もしくは、高額家賃を払う用意がある金持ち)から借主への所得移転といえる。 まあ、経済学的な正当化でいえば、 借主のほうが一般的に貧乏だっていうことでしょうか。 まあ、でも、参考資料にもあるように、 「公共」の性格を必ずしも持たない居住という行為の所有権に国家が再分配を施すのは、 とりわけ市場経済のアメリカにおいては異例のことです。 で、ミクロ経済学の基本の応用問題としては、 もし家賃統制以外に規制がなければどうなるか? っていう問題があります。 ちょっと考えてみてから、以下の回答を見てね。 (回答) 家賃統制のもとでは、 貧乏人でも抽選のような、非市場的な借りる権利の決定プロセスに参加でき、 選ばれれば、居住権という権利を手にすることになります。 もし、ブラックマーケットが許されるならば、 この居住権が新たに取引されて、 結局は基本的には金持ちに居住権がすべてわたり、 貧乏人は居住権売却のお金を手にすることになるでしょう。 ダフ屋の市場と同じです。 で、ブラックマーケットが存在する前より、後のほうが、みんなハッピーです。これをパレート改善という。 ちなみに、 スポーツのチケットなどでは、 ダフ屋が存在するような超人気チケットでも、 正規のチケットは安いです。 こっちは、規制も存在しないのにですよ。 なぜだか、考えてみてね。