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銃剣について教えて下さい
第二次大戦中の映像記録を見ると、日本軍以外の兵士に銃剣を装着 ( 帯剣というべきですか。) しているのを見たことがありません。個人的意見では自動小銃、水冷式の長時間連射ができる据置型機関銃のような連射が可能な銃が使用されるようになったら、銃剣による白兵戦はガダルカナル島の飛行場奪回戦の結果などを見ると、当時でも ( 見方によっては日露戦争の旅順攻略 etc. でも ) 既に時代遅れ ( 錯誤と言っても言い過ぎではないような気がします。) になっていると思われます。 そこで質問します。 1. 帝国陸軍の銃剣は欧州先進国のどの国の軍隊を手本として伝わったものですか。? 2. 日本以外の国の軍隊ではいつごろから銃剣が廃止されたのでしょうか。? ( ナポレオン時代の仏軍の絵画では銃剣を見たことがあります。)或いは映像に帯剣場面が出て来ないだけで、米軍なども銃剣は支給されていたのでしょうか。 3. 帝国陸軍は明治38年に制定された 38式銃 なので、銃剣が付けられるようになっていたのでしょうが、銃剣廃止の議論が出なかったのでしょうか。? また、出なかったとすればそれは何故なのでしようか。? 白兵戦のような至近距離では銃身の長い小銃が不利となり、拳銃などの支給が必要となるからでしょうか。? でも当時、白兵戦そのものの機会自体が極めて少なくなっていたような気がします。 どうか宜しくご教示ください。
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- pri_tama
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>1. 帝国陸軍の銃剣は欧州先進国のどの国の軍隊を手本として伝わったものですか。 幕末期にフランス式を採用 ⇒明治以降、日本古来の槍術の要素を加味して独自発展 ⇒第二次大戦後、米軍の銃剣マニュアルを参考に訓練を再構成 >2. 日本以外の国の軍隊ではいつごろから銃剣が廃止されたのでしょうか。? 先進国で廃止したのは、ドイツぐらいだと思います。 (廃止したのは、銃剣は威圧的でナチズムを思い出させるという政治的な理由。) ⇒ただ、戦後に採用された小銃にも銃剣を装着する機能は要求されたまま、しかも兵士にとっては銃剣の様なナイフ的な道具は、屋外任務では必須なので、兵士個人のポケットマネーで買わせるという状態になっています。 >帯剣場面が出て来ないだけで、米軍なども銃剣は支給されていたのでしょうか。 米海兵隊は、2003年にOKC-3Sという新式の銃剣を開発・配備し、オーストラリアと合同演習(全力疾走から的を刺突する様は、戦前の帝国陸軍も顔負けです。)を開くほど銃剣には愛着があります。 (米陸軍でも1984年にM9と言う銃剣を開発・配備しています。まあ海兵隊ほどには愛着は無いようですが…。) https://dailynewsagency.com/2011/05/25/marines-learn-bayonet-charge/ ソ連も1983年に6kh5を開発・配備していますし…。 (戦後の6kh2から続く多機能な銃剣の開発は、米軍より先行しています。) あとチェコのCZ75 SP-01は、拳銃なのに銃剣のオプションが有るんですよね…。←意味有るんだろうか? >白兵戦そのものの機会自体が極めて少なくなっていたような気がします。 第一次大戦の戦訓で、長距離射撃戦(散兵戦)は塹壕の延伸による戦線の膠着を招く事から忌避され、個々の部隊毎に敵弱点への奇襲突撃をおこなう、浸透戦術こそが次代の花形とされていました。 また白兵戦自体は第一次大戦でも多発しており、軽視できませんでした。 (なお第二次大戦で活躍した電撃戦は、奇襲突撃要員を戦車等の機械化した部隊が行い、足りない火力は航空部隊による近接航空支援で賄うという考え方。) あと、現代の対テロ戦では大部隊が向かいあう場面が殆ど発生しないので、古式ゆかしい部隊丸ごとの銃剣突撃は発生しませんが、一棟や一室を奪い合う場面でのCQB/CQC(銃火器使用が困難下での銃剣術や徒手格闘戦術)は多発しており、今後も銃剣(まあ、戦闘用ナイフとしてですが…。)の必要性は減らないと考えられています。
- eroero4649
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1 銃剣はナポレオン時代の昔からありました。フランス軍もイギリス軍もロシア軍もオーストリア軍も着剣できます。 2 どこも廃止されてません。軍用銃ならみんな銃剣がつけられます。アメリカ軍が採用するM4ライフルにも、ロシア軍が使うAKライフルにも、なんだったらブルパップ式のイギリス軍のL85ライフルにも着剣できます。 1991年の湾岸戦争では、イギリス軍は伝統にのっとって着剣突撃をしました。これは軍の公式記録にものっています。 正規軍の兵士には銃剣は装備として支給されています。軍用食(レーション)を開封するのに使ったり、包丁にしたり、簡易スコップにもなりますし、ナイフはアウトドアでは必要な装備のひとつですね。 3 というわけで「世界中のどこの軍隊でも銃剣は廃止されていない」ので、この質問そのものが成立いたしませぬ。 なので雑談をいくつか。 日本軍ならびに自衛隊では「銃剣道」という武道があります。ライフルの形をした木刀を使う剣道ですね。アメリカ軍ではアメフトのような装備をして同じようにライフルを模した棒を持ってどつきあう格闘技をします。銃剣道は現代の自衛隊でも行われています。そこらへんはお国柄の違いはあって、韓国軍はテコンドーが必須で、黒帯になれないと除隊できません。兵士が戦場でテコンドーをする状況になることはほぼ100%ありえないですが、兵士たる者武道の心得は必要ですよね。 日本軍で長く使われたのは三八式「歩兵銃」です。歩兵銃というのは銃剣をつけた着剣突撃も前提にしてあるので、槍にもなるようにわざと長めに作られています。 一方、騎兵は長い銃を持っていると乗馬の邪魔になるので、銃身を短くした騎兵(カービン)銃を持っていました。 第一次世界大戦のときにはまだイギリス軍もフランス軍もドイツ軍も歩兵銃を兵士たちは持っていたのですが、銃身が長い銃は何より重いし取り回しがしづらくて狭い塹壕などでは邪魔なので、第一次大戦後は徐々に騎兵銃が主流になりました。ナチスドイツ軍の兵士が持っていたKar98kライフルの「k」は騎兵銃を意味しています。 日本軍でも同じくらいの時代に「なんか世界中の軍隊がライフルを短くしているし、我が軍もそうした方がいいんでね?それでなくても日本兵は小柄だから」と騎兵用に作られていた三八式騎兵銃に換えることが検討されました。歩兵銃と騎兵銃を比べてみて、有効射程や命中精度に大きな違いがなかったので、んじゃ騎兵銃にすべえという雰囲気になったのですが、当時の銃剣道の権威の軍人さんが猛烈に反対して見送られたのだそうです。 現代の軍隊のライフルでも、1980年代までは歩兵銃のようなスタイルが一般的でした。あのゴルゴ13の愛銃でもあったM16A1がそうですね。M16はA2になってさらに全長が伸びました。 だけど長くて取り回しがしづらいので、その短縮版であるM4A1が現在のアメリカ軍の主力ライフルになっています。M4はカテゴリーとしてはカービン(騎兵)銃に分類されますから一般的に「M4カービン」と呼ばれます。 自衛隊でも、空挺部隊を除いては固定式の銃床である89式が長く使われていましたが、次期正式小銃である20式では、銃床は伸び縮みさせて折り畳みもできるようになって全長を短くする工夫がされています。 なお白兵戦は、現代でも稀ながら存在します。去年だったか一昨年だったか、カシミール地方の領土問題で、中国軍とインド軍が衝突する出来事がありました。銃を使うと全面戦争になりかねないから「武器は使わない」のが暗黙のルールだったらしく、両軍の兵士は素手で殴り合ったそうです。笑ってはいけません。ちゃんと戦死者も出ています。
- suiton
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