人間であることが悲しくなる
数年前に中国の毛皮産業の実態を知ってから、現在までにもいろいろな動物虐待のニュースを見聞きしました。
殴る・蹴る・踏みつけるの暴行を加えたあと、ぐったりしていても生きてるまま皮を剥がされ、
剥がされたあとも意識があり、ぐったりしたまま、まばたきをする。
皮を剥がされたあとの動物の目。頭に焼き付いて離れません。
サファリパークで、生きた牛をトラの群れに放ち、食べられる姿を大歓声と笑顔で見ている人々。
それを見たいがために、お金を払う人々。
それをビジネスとする人々。
愛犬に必要のないメスを入れ、人工的に姿形を変えてしまう人々。
動物が整形をしたいなんて望むとでも思っているのでしょうか。
いらなくなったから処分してくれ。年間34万頭。
どうしてこんな世の中が存在してるのでしょうか。
私には理解できません。
動物愛護団体。そもそも愛護という言葉自体、上から目線で好きではありません。
どうして人間は、人間中心の世界にしてしまってるのですか。
どうして動物は、生き物として扱われないのですか。
どうして動物は、こんなに苦しめられないといけないのですか。
自然界の摂理はあると思います。
でも、自然ではないところで、人間の手によって、苦しめられてる動物が存在する理由は何ですか。
涙が止まりません。どうして動物は殺されなくてはいけないのですか。
そう考えても、どれだけ涙を流しても、私には何もすることができません。
デモなどを起こしてる団体に加わってみようか、そこで自分にも何かできるのではないか。
そう考えました。でも怖いんです。
今ある実態を知ってしまった。でもそれ以上のことがあるのかもしれない。
それを知るのが怖いんです。知りたくないと思ってしまうんです。
逃げてるんです。偽善者です。
私は弱い人間です。非難する資格なんてないんです。
こんな私も人間。やっぱり人間って最低です。
人間のいいところは、どうやって見つければいいのでしょうか。
人間として生まれてきてしまった以上、人間として生きていかなければいけません。
人間として生きるには、人間嫌いのままではやっていけません。
こうやって話を聞いてもらえるのも人間同士だから。
それはわかっているつもりなんです。
でも、いいところを見ようとしても、あの目が、動物の悲しい目が、頭から離れません。
この世からいなくなってしまうしかないのでしょうか。