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チバニアンの地磁気逆転の証拠は何か
市原市の地層が地球磁場逆転の証拠があると報道されています。 写真ではいくつもの穴が開けられています。 中の地層を採取したとありますが、なにが証拠になったのでしょうか。 その地層に磁石を当てると針は南を指したのでしょうか。教えてください。
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多分ですが、穴の中から火成岩を採取したのか、その穴の中の地磁気の向きを測定したのではないでしょうか。火成岩の着磁している磁気の方向を調べることで、その火成岩ができた時の地磁気の方向が分るのです。 磁石にはキュリー点という物があって、磁気を帯びる性質のある鉱物でも同じなのですが、このキュリー点以上の温度になると磁性を失うという性質があるんです。そのため火成岩ができる前の溶けた状態では磁気を帯びることはありません。冷えて固まった後ではそれまでニュートラルの状態であった磁性が地磁気によって磁化されることになり、その火成岩ができた時の時期の方向を記録するのです。一度磁気を磁性体はヒステリシスという特性があるため、同じ程度の逆宝庫の磁気を与えても(その磁性体が飽和するような強い磁気の場合は別)磁気を失ったり、逆方向に磁気を帯びる事はないので、その火成岩のできた後で、地磁気の方向が変わっても、元の地磁気の方向を記録したままになるので、年代を追ってそれを調べることで、その時の地磁気の方向がわかるのです。
お礼
ありがとうございました。大変参考になりました。 ただ、新聞報道などには、地磁気を調べて、逆転しているとのエヴィデンスの報道がなかったと記憶しています。77万年前のことですので学者は大きな発見をしたことになります。チバニアンは世界の地質学者にその名を残し誇らしく思います。