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MTT法
細胞の生死を判定する方法の1つにMTT法と呼ばれるものがあるそうですが、それはどのような測定法なのでしょうか?実験の進め方などもあわせて教えていただけるとたいへんありがたいです。
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rei00さんの文献紹介がありますが、以下の成書は参考になりますでしょうか(内容未確認!)? ============================ 新アポトーシス実験法 基本操作と最先端の解析法 辻本賀英,刀祢重信,山田武∥編 出版地 :東京 出版者 :羊土社 出版年月:1999.8 資料形態:307p 26cm 5800円 シリーズ名: 実験医学別冊 バイオマニュアルupシリーズ 注記 : 「最新アポトーシス実験法」(1995年刊)の改訂第2版 ====================================== この中にMTT法の記載もあるようです。 in vitroで癌細胞を用いての抗腫瘍剤の評価等でも使用されますね? ご参考まで。
- rei00
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詳細は文献を御覧になった方が良いと思いますので,簡単に原理だけ。 生きている細胞は,ミトコンドリア中で種々の還元反応を行なっています。ですので,3-(4,5-dimethylthiazol-2-yl)-2,5-diphenyl-2H-tetrazolium bromide (MTT) を加えた時,細胞が生きていれば MTT は還元されて MTT formazan と呼ばれる化合物になります。この生じた MTT formazan の量を 550 nm の吸光度を測定して求める方法が MTT 法です。 ここで生じる MTT formazan は水に難溶性のため,水可溶性の formazan を生じる XTT や WST を用いる方法も最近ではあります。 MTT 法の実験の進め方ついては,Rubinstein L.V. et al., J. Nat. Cancer Inst., 82: 1113-1118 (1990). を参照下さい。 ところで,文献検索はされましたか。上記の文献は基本的な方法で,実際に行なう時にはそれぞれ少しづつ変えていると思います。そのあたりの実際の方法は,最近の細胞毒性を報告している文献を見られた方が確かだと思います。
お礼
なにぶん、方法まで詳しく載っている文献が見つからなかったため、困っておりました。 基本的なこととはいえ、大変勉強になりました。 特に文献まで教えていただけたのは本当に助かりました。 これから文献を取り寄せて、参考にさせていただきたいと思います。 ありがとうございました。