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ヴィデオ映像の6条の太陽光
青空に輝く太陽を撮影したヴィデオの映像で、太陽から白い光が6方向の条(すじ)となって放射されているように映っているものをよく見ますが、なぜそのように見える(映る)のでしょうか。
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ご質問に対するお答えは、光の回折によるものです。 ご存知のように、ビデオカメラや写真のカメラでは光の光量を絞りで調節しています。 理想的には円であって欲しい絞りですが、絞りの大きさを可変するには円というわけにはいかないので、羽根と呼ばれる可動の薄い金属板を複数配置して多角形の開口を形成しています。 この羽根の数、即ち多角形ですが、普通は6枚というのが多いです。もし8枚であれば筋も8本になります。 ここで問題となるのは、光がこの開口に当たった場合、特に多角形の角の部分で強い光の回折が起こります。光の回折というのは狭い領域があると強く回折し、広い領域ではあまり回折しません。 回折という現象は光の進行方向が変化するという現象で、特に遠方にピントを合わせていると、レンズは角度の違いを位置の違いとして結像しますので、ご質問のような現象が生まれます。 この回折光は実際には主たる開口部を通過した光よりも弱いので普段は気がつきませんが、太陽光のような強い光を受ける場合は、絞り自体をかなり絞る(つまり回折しやすくなる)ことと、入射している光自体が強いことから、肉眼やCCD、フィルムなどでも像として映ります。 なお、この回折光を避けたい場合は、絞りを開放にして(開放すると羽根が全部収納された状態になり絞りは円形となる)、NDフィルターで光を減衰させて調節すると現れません。 あと、よく六角形や多角形の形の光の斑点が強い太陽光源の方向から並んでいることがありますが、これも絞りの像です。こちらは、絞りを通過した光が組みレンズの一部の表面で反射し、再度入射という内部反射が原因で発生します。 では。
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- inaken11
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何故そうなるか判らないのですが、レンズについている、「絞り」の羽の枚数と同じ数だけ出る傾向があったと思います。
お礼
回答ありがとうございます。 ということは、やはりある程度自然に生じるものということでしょうか。 肉眼でも、たとえば満月を見つめた場合に、6方向かはともかく放射状の光の条が見えるのですけれど、仕組みというか理由は同じところにあるのでしょうかね。
- silpheed7
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クロスフィルターによる物でしょうか?
お礼
回答ありがとうございます。 その可能性はすぐに思い至ったのですが、さして演出の必要が感じられないようななにげない映像でもそういう映り方をしているのを見たような気がしたので、もっと自然にそうなるものなのかと思ったのですが、やはりあのように映っているものはすべてクロスフィルターをかけたものなんでしょうか。
お礼
回答ありがとうございます。 この上なく的確で、とてもわかりやすいご説明でした。 このことは幼い頃からの疑問だったので、納得のゆく答えを得られて嬉しいです。 多角形の光の斑点のことも説明くださいましたが、実はこれも併せて気になっていたことなのです。まるでわたしの心をお読みになったようなご回答で、望外の喜びです。