殺人予告書き込みは憲法が保障する表現の自由なのか?
お世話になります。
概略
ネットへの犯罪予告、殺人予告の書き込みが増えています。
これらの書き込みは憲法が保障する表現の自由で保障されるべきものでしょうか?
そもそも憲法で保障している「表現の自由」とは何を指すのでしょうか?
詳細
ネットへの犯罪予告、およびその書き込み犯の検挙が相次いでいます。
私は、
「こんなものは、発信者不明でもノーチェックで自由にネットに文章をアップできる掲示板機能が野放しになっていることで愉快犯が増えることが原因である。
発信者不明で文章を投稿できる、いわゆる掲示板機能や投稿機能をサイト上に設置する場合は、それらはすべてサイト管理者によるチェックを経た後にアップする形式に変更すること。および、アップした以上、サイト管理者とサーバ管理者もその文章に責任を持つこと。
という事を法制化すれば、犯罪予告の書き込みなどは減り、警察も余計な事に人員を割かなくてもよくなる」
という意見です。
もちろん、その一方で表現の自由は堅持します。
「今の政治はイカン」という書き込みも
「選挙で政権交代しなくてはイカン」という書き込みも
「政府要人を暗殺して国家を作り替えなくてはイカン。●月●日、●●大臣を暗殺実行します。」という書き込みも、
サイト管理者が
「この書き込みはアップして良し」
と判断したら、今まで通り、どんどんアップすればいいのです。
ただし、アップした以上、サイト管理者、およびサイト管理者にサーバ使用許可を与えた、サーバ管理者(プロバイダ、ネット事業者)も連帯して責任を負いなさいよ、ということを法制化すればいいのです。
要は、雑誌・新聞の読者投稿欄の内容はすべて編集部がチェックしているように、同じことをネット掲示板でもやればいいだけです。
2チャンネルを始め、発信者不明ながら、書き込みができる掲示板機能、投稿欄機能が野放しになっているから、「犯罪予告書き込み」なんてのが世間をにぎわせ、警察の手を煩わせるのですから。
この意見に対して
「表現の自由の侵害だ」
「言論統制するのか」
「誰も何も言えない世の中になる」
という意見を持つ人がいるようです。
投稿に対して、サイト管理者のチェックを噛ますことが、言論の自由、表現の自由の侵害になるのでしょうか?
サイト管理者が内容のチェックをし、サイト管理者の許可を得た投稿のみが実際に掲示板にアップされる形式は、既に多くの掲示板で実行済みです。何も問題はありません。それらのサイト管理者が
「俺の意見を載せないなんて許せない! 表現の自由の侵害だ! 訴えてやる!」
と訴えられたという話はついぞ聞いたことがありません。(誰か、事例を知っていたら教えてください)
私が知っている「表現の自由、言論の自由」とは
「公共の福祉に反しない限り」「他人の権利を侵害しない限り」
という制限があったはずですが、ここ最近ではその制限はなくなり、
「人を殺したければネットに「●●を殺します!」と書き込んでもよい、
ビルを爆破したければネットに「●●ビルを爆破します」と書き込んでもよい」
というような新しい価値基準、および憲法、法律の改正があったのでしょうか?
どうも最近の人は、自由の履き違えをしている感があるのですが、私の方がおかしいのでしょうか?
法律に詳しい方、お願いします。