- ベストアンサー
機芒、この場合の芒の意味が知りたい
鶴見祐輔のナポレオン伝、文庫版p40に 「レオニダスらのような義人伝から、興味がシーザーへ移っていったところに、かれの人格的変化の「機芒」があった。シーザーの足跡をたどるようになったからだ。」 というような記述があります。 意味的にはだいたい、きっかけがあった、ぐらいで理解できますが、 芒の字のこの場合での意味について正確に知りたいです。 きらめき?きっさき?
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
「機」 は 「しおどき」 という意味合いもあるようです。また、「きざし」 という含意もあるようです。つまり、そこから先に行くと何かが以前とは異なった状態になりそうだ、あるいは分かれ目になりそうだ、のような感じ。 「芒」 はクサカンムリですから、本来は植物に関係があって、稲や麦の先端の部分。この文字にも、やはり 「きざし」 の意味合いがあるようです。 そんなことを考えに入れてみると、「かれの人格的変化の きざし があった」 あるいは、「そんなところに、彼の人格的な変化の先触れがうかがえる」 などというふうに読めるような気がします。 大雑把にですが、『漢語林』 (大修館書店、2001) も参照してみました。
その他の回答 (1)
- msMike
- ベストアンサー率20% (364/1804)
御示しの場合の「芒」は意味的に「茫」と同じだと思ひます。 「茫然」「茫洋」等に使はれて居る、“はつきりしない”、“かすかな”、“ぼんやりとした”樣子ですね。 貴方も漢字(漢和)辭典を御引きに成つたら如何かと。
お礼
うちで使ってるレベルの旺文社漢和辞典レベルでは「機芒」の記載がないことと、グーグル検索しても農機具しか出てこないので質問いたしました。良い辞書をお持ちのようですね。ありがとうございます。
補足
前後の文章を正確に引用しなかったので恐縮なのですが。 “はつきりしない”、“かすかな”、“ぼんやりとした”樣子と解して、文脈が通りますでしょうか。 ちょっとそぐわない気がします。 ありますね、うちの辞書にも。「芒芒」「芒洋」「芒然」。 ピンと来なかったので補足させていただきます。
お礼
ありがとうございます! 機の意味とも絡めて考えるべきことですね。おっしゃるとおりです。 芒がもともと植物ですし、その成長・芽生え、兆しや先ぶれとする解釈で納得いたしました。 文脈的にもバッチリ得心がいきます。 BA進呈させていただきます。