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さうるのいとま?「さうる」の暇?さうるって何?
鶴見祐輔のナポレオン伝、文庫版51pです。 革命政府の手先となったナポレオンが一敗地にまみれ、 コルシカから追放される場面です。 「運命のいたずらはナポレオンを祖国コルシカの反逆者として、 フランスの岸に追放した。一物をもたず「さうるのいとまなく」 ナポレオン一家は異郷フランスに向かって船出した。」 危機が迫っているのだから、なにか最低限のことをする暇イトマもないのだと想像します。 「さうる」とは何のことでしょう? 古語のにおいがしますが、出典・品詞分解などご教示くださると幸いです。
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確かに、唐突にサウルが出てくる理由がありませんものね。 おっしゃることはわかります。 もしかすると、名詞「左右」を古語では「さう」と読み、「あれこれ言うこと、とやかく言うこと」といった意味で用いるので、これに筆者が「左右+得る(うる)」との意を込めて勝手に「左右る(さうる)」とでもしたのではないか?、とは思いました。 文脈的には、つながらないこともないですし。 たとえば、平家物語。 「九条殿の御(おん)ぱからひのうへは、さうに及ばず」 (訳: 九条殿のお取り計らいである以上は、あれこれ言うことはできない) ただ、そういった単語(左右る[さうる]、左右得る[さううる])が現代語として明らかに存在している、という証拠などは、遂に発見できませんでした。 謎ですね‥‥。 正直申しあげて、お手上げです。
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- lived_in_room13
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なるほどそういうことでしたか! 結果報告ありがとうございます! 私も謎が解けてありがたいです。 BAはいらないので大丈夫です!
- lived_in_room13
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#5です。 性懲りもなくまた自信ゼロですが、 誤植の可能性もありますね。 一度出版社に連絡を入れてみてはどうでしょうか? 私も昔、本を読んでいて、「なぞの言い回し」に遭遇した事があります。 てっきり「誤植」だと思った私は親切心で「誤植ではないか?」という旨のメールを送りました。 再版する時にでも訂正できれば人助けかなと思ったので、、、。そうしたところ、「作者に確認したところ、誤植ではありませんでした。」という内容の返事だけはもらえましたよ、意味は教えてもらえませんでしたけど。(もともと意味を尋ねなかったのだからしょうがないですけど。) なので、選択肢を減らす意味でも出版社に連絡を入れてみてはどうでしょうか?(コロナでそれどころじゃないかも知れなませんが、、、。) お礼コメントは、お返事をもらえた場合に結果報告してもらえましたら、同じく答えを知りたい私としてもありがたいです。(私の時は、2,3日で返事がきました。) では、意味が見つかると良いですね。
お礼
潮出版社さまのほうからご回答を頂戴いたしました! 転載の許可をいただきたい旨お送りしたのですが週末にはいってしまい、 忙中迅速なご回答をくださった営業部編集者の方に感謝の意を表す意味でも、 無断ではございますが、この場でお知恵をお貸しくださった皆様にいち早くお知らせいたしたく存じます。 解答以下。 「さうる」は正しくは「さう」。 「さうのいとま」ということであれば、「さう」は「あれこれ・とやかく言うこと」、 ここは「あれこれ文句をいう暇もなく」という理解となります。 なお、発売当時の文語表現には種々の多様性が見られることを考えれば、 あながち誤植とまで言い切れません。 そのうえで今後増刷の機会があれば、現代において、より文意を明確にするために、 訂正を検討するものとなります。 ですので、解答NO4、 Kurikuri-Maroon さまの提案くださった、 「左右」がまさに正答でありました。こちらBAといたしたく存じます。 「出版社のほうに問い合わせてみては?」というお知恵もこの度決定的に重要で、 私としてもよい体験をさせていただいたのですが、この度は語の意味を最優先とさせていただきます。 みなさま、まことにありがとうございました。
補足
たった今、出版社様の方に問い合わせのメールを送ってみました。 お返事いただけ次第、お礼欄の方で報告させていただきますね。 それまでBAは保留といたします。 もしくはBAなしになるかも。 ご回答ありがとうございます。
- lived_in_room13
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全然詳しくもないし、得意分野でもないのですが、鶴見祐輔氏がけっこう昔の人なので仮名遣いが昔のなんじゃないでしょうか? 例えば、 ・「せうゆ」が「しょうゆ」 ・「さうぞく」が「装束(しょうぞく)」 なんですから「さうる」が「しょうる」つまり「背負う(しょう)」関係で「背負うる」暇なくという事かも。 ・一物をもたず(何かを)背負うるのいとまなくナポレオン一家は異郷フランスに向かって船出した。 これだったら「何にも持たず、何かを背負う暇すらなく」って感じかなあ? まあ昔の仮名遣いに全然詳しくないので自信ゼロです。 でも私ならそう解釈して、次に進みます。(笑)
お礼
回答ありがとうございます。 この本はすでに一度寝るのも忘れて通読しまして、二度目の味読に入ってるところです。 わからない個所や面白い表現をみつけてあれやこれや辞書を引くために読書してるようなものなので、妥協はいたしません笑。これが目的です。 もちろん先にも進んでいますが、こんな調子なので遅々として進みません。 おつきあい感謝いたします。
補足
背負うものもなく、とすれば確かに文脈にかないますね。 鶴見氏は昔の方ですが、かなづかいは現代的、 しょうるをさうるというふうな書き方を他ではなさってないので、ちょっと首肯いたしかねます。
- cwdecoder
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謎ですね・・・。 障ふるの暇もなく(断る/逆らう暇もなく)という事でしょうか。
お礼
ありがとうございます。 さふ・さう・さゆ?あたりの活用形が妥当な気がいたします。 古語の用例などがバシっと見つかれば確証が得られるのですが。。
- Kurikuri Maroon(@Kurikuri-Maroon)
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旧約聖書のサムエル記に出てくる、古代イスラエル王国の初代の王サウルのことだと思いますよ。 サムエル(古代イスラエル建国時のリーダー)の下、王に任命された人です。 極端に言えば、雇われ王様みたいな位置づけでしょうか。 その後、ダビデという優秀な人があらわれ、サムエルはダビデを信頼するようになりましたし、サウルを邪険に扱うようになってしまいました。 すると、サウルは、何度も何度もダビデを殺そうとしたり、しつこくサムエルに許しを乞うようになってしまいました。 早い話、王としての役割を果たす以前に、そういう暇があったわけですね。 ということで、何らかの工作をすることを「サウルのいとま(暇)」と表現したのではないかと思いますよ。
補足
それらしいのですが、なんでわざわざ唐突にサウルがでてくるのか、の必然性が薄い気がします。
- SPS700
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多分ハズレでしょうが、サウルは、下記のように剣の上に身を投げて自殺しました、そういう暇さへなかった、ということかも。 https://www.wikiwえnd.com/ja/%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%83%AB
補足
ナポレオンは自殺を選ぶような人間ではない、と本人も鶴見氏も語っておられるので、ないです。
お礼
いろいろな可能性を考えて下さって、感謝いたしております。 やっぱりちょっと苦しいかな、、という印象です。 ひらがな3文字ですが、悩まされてしまいました。
補足
鶴見氏の他の著作、おなじ潮文庫のプルターク英雄伝ではずいぶんと誤植もおおく、案外この方向で考えるとつまんない話だった、、、ということになったりしたら、恐縮です。お付き合いまことに感謝申し上げます。