頑丈なお家と、そうでないお家
頑丈なお家に住もうと思えば、それなりにお金がかかります。
Aさんは、地震が来ても被害を最小にすべく多大なローンを組んで
頑丈なお家を立てました。そのおかげで地震が来てもほとんど
被害はありませんでした。
一方、古いお家を安く手に入れて住んでいたBさんのお家は
地震が来て、修理不能な程度まで壊れました。
地震の規模が大きかったので、家がなくなったBさんは
国や地方自治体、あるいは民間の義捐金によってかなりの
補助を受けることができました。それによって超低金利で
お金を借りて新しい家を建てました。
この結果
Aさんは小さな被害を受けた家と多大なローンが残りました
Bさんは、新しい家を手に入れ超低金利のローンが残りました。
ということは、明日のことを考えて頑丈なお家を作った
Aさんの方が、地震後は不利になることとなります。
こんなことでは、だれもまじめに耐震補強しようなどと
考えなくなります。
「家がつぶれたのは補強していなかったあなたが悪い」
「津波で家が流されたのは、津波が来ると分かっている
場所に家を建てたあなたが悪い」
とどうして言わないのでしょうか?これでは正直者が
バカを見る世の中になります。
アリとキリギリスのお話は、西洋ではキリギリスじゃなくセミで
アリさんと楽しく冬を越すそうですが、日本では備えのない
キリギリスは自業自得と言われます。
やはり、大地震で家がつぶれたり津波で流されたりした人への
援助は控えるべきではないでしょうか?