イエスはキリスト(救世主)になったわけですが、その救世主になるための最も重要な条件の一つが「復活すること」なのです。だから、復活しなければ救世主認定はされないのです。
キリスト教では、イエスは復活して弟子たちの前に姿を現したと伝えられています。「だからイエスはキリスト(救世主)なんですよ」というのがキリスト教の主張です。
それに対してユダヤ教は「それは弟子たちが勝手に言いふらしているだけで、 僕らは認めていません」といっているので、イエスはユダヤ教の預言者には入っていません。ユダヤ教的には「僭主」です。
ガンダムのキャラクターデザイナーとして知られる安彦良和さんの作品のひとつに「イエス」があります。イエスの生涯を人間的な面から描いたものです。このマンガのラストシーンは、主人公がイエスの復活を「演出」する場面となっています。復活しないとキリストにならない。なのに目の前の師の遺骸は何も語ろうとしない。そこで主人公はある行動に出て、それは信仰を持たない我々日本人にとっては非常に理解しやすいものとなっています。
しかしAmazonの書評を見ると、いくつか星が一つあるいは二つというものがあり、それを見てみると「主は復活されました」とあります。
つまり、そのくらいキリスト教徒にとっては「死んだ人間が蘇るなんてウソだよな」というのは受け入れられないものなのです。「その蘇るはずがないことが実際に起きたから、イエスはキリストなんですよ。つまりそれが神の奇跡なのです」となり、それが信仰の根幹でもあるのです。
ここらへんは、一神教というものを本質的に理解できない日本人には本当に理解することは難しいのではないかなと思います。
お礼
ありがとうございました。 そうですか。 結局、アプリオリではなく後付ですか。 発達という事でもありますよね。