バラモン教を信仰する遊牧民族であったアーリア人は、紀元前2000年頃北西インドに侵入した後、半農半牧の生活に移行し、徐々に東に領土を広げながら紀元前8-5世紀にガンガー中流域まで進出してきた。それ以来ガンガー流域の平原は豊かな農業と牧畜による生産力に支えられ、多数の人が住み経済や文化が発達した。4世紀から6世紀にかけてガンガー流域を支配したグプタ朝では、旧来のバラモン教に変わってシヴァやヴィシュヌなどの多数の新しい神々が台頭してヒンドゥー教が興った。
ヒンドゥー教はバラモン教から変化したもので 紀元前5-4世紀ごろから顕在化
紀元後4-5世紀ごろから仏教を凌ぐようになった。
ということで 4-5世紀ごろから ガンジス川崇拝が広まった。
質問は 始まったのはいつ。
ヒンドゥー教の始まったころと一致すると考えてもいいけど ヒンドゥー教という名前が 外国から見てつけられた名前で 特定の宗教ではない。
バラモン教と それぞれの土地の土着宗教がくっついて今の形になっていったもので それらを総合して ヒンドゥー教と呼んでいる。だから 教会といった組織や聖人もいないし共通の経典もない。
だからきわめて曖昧模糊としている。
ガンジス崇拝は 輪廻からの脱却を目的とする行為というか儀式。
輪廻とは 人が死んで生まれ変わるとき 虫や動物に生まれる時もあるので そこから抜け出したいという意味でガンジスで沐浴したり 火葬して灰を流す。
この輪廻という考え方は バラモン教の中にあるものですから それがヒンドゥー教に受け継がれて ガンジス崇拝につながっていった ということだとしたら
紀元後4-5世紀よりちょっと前ぐらいかな。
このバラモン教という名前も 外国から見た ヒンドゥー教以前の宗教という意味でつけられたものです。
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