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木材の引火点について
様々サイトで見たところ、木材の引火点はおおよそ250-280度と紹介され、理由は、その温度のときに木ガスの発生が増加し引火すると書かれています。 私が疑問に思ったのは、発生する木ガスの引火点が低い点です。木ガスの主成分のうち一酸化炭素の引火点は-191.5度なので、木材の温度が100度を超え木ガスが発生しだした直後から引火しそうなのですが、なぜ250度まで温度が上がらないと引火しないのでしょうか?
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空気と可燃ガスの濃度の高さが問題です。 濃度が低すぎても 高すぎても 燃焼しません。 燃える範囲を「燃焼範囲」と言います。 希薄の限界を下限値 濃厚の限界を上限値 100℃では わずかしかガスを発生していないので引火しません。
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- lupin__X
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100℃では、発生する気体は、ほとんど水(水蒸気)です。 セルロースやたんぱく質が分解するには、もっと高い温度 で、二酸化炭素や水(元からの水ではなく水素・酸素から) が多く含まれます。木ガスの成分の約56%は、二酸化炭素 です。一酸化炭素を燃焼させるとこれら不燃性ガスも加熱 することになり、濃度を薄められ熱も奪われるため、低い 温度で引火できないのです。さらに木材自体を分解するの にも熱を使われながらです。 セルロースやたんぱく質の分解といっても基本骨格は、炭 つまり、炭化してより高温で燃えるものになりますね。 (木ガスは、分子構造的に枝の部分がほとんどですね。)
- qwe2010
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200度では、継続して、木材からガスは出てきません。 温度が上がるのは、木の表面の、ほんの一部だからです。 又、上昇気流が起きるために、周りの温度は下がってしまいます。 少し気化したものは、温度が高いために、直ぐに上昇してしまいます。 燃えるための濃度になるには、木の内部まで温度が高くなり、大量のガスが、発生する必要があるのです。
お礼
燃焼は、燃焼の三要素(可燃性物質・酸素・引火点以上の温度)だけで十分だと思っておりました。 燃えるための濃度も必要条件なのですね!
お礼
「燃焼範囲」という物があるのですね! 酸素が多い状態(希薄)の状態では燃焼しないというのは驚きでした。 たしかによくよく考えてみれば、燃焼範囲がなく片っ端から燃焼するような世界なら一酸化中毒なんて起こりえませんね・・・