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日本に石窟遺跡や石窟跡がないのは石質に問題あるの?
日本は石窟遺跡や石窟跡(石像や石造建築も含む)など、日本にないとか どうしてとかあるけど、技術の問題ではなく、石関連に問題があるのではと 思うのですが違うのでしょうか・・・。 だって、日本の石像とか地蔵、日本寺の唯一の石窟を見て海外の石像や石窟などを比べると石の色もかなり違うし、それに加え、土の色も違うし、結構作ろうとしても無茶じゃないですか・・・。 中国や朝鮮半島の石と土も何か日本のと違う感じがするし・・・。 地震のせいもあるかもしれませんがね・・・。 なので、もしかして、石質に問題があるとかかなと思って・・・。 ※質問中の質問もありますが、ご了承ください。
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日本には岩山をくり抜いて作ったような大規模な石窟寺院はありませんが、洞窟を利用した小さな寺院や石仏・磨崖仏はあります。磨崖仏は各地にかなりあるようですが、地元の人以外にはあまり知られていないものが少なくありません。 そうしたものの中で、全国的には無名(Wikipediaの「磨崖仏」の一覧にも出ていませんでした)でしょうけれど回答者が気に入っているのが、福島市にある岩谷観音です。福島市の「総合観光情報ナビ」には次の説明がありました。(以下引用) 信夫山の中腹、東側の岸壁に掘られた磨崖仏群で三十三観音、地蔵尊、不動尊など60余対が刻まれている。平安時代の末期から鎌倉時代にかけて、この地を支配していた豪族、伊賀良目氏が岩をくりぬいて造ったお堂に、持仏の聖観音を祭った窟(いわや)観音に始まるとされ、その後独立した観音堂が建立され現在の観音堂は慶長19年(1614)に再建されたものである。 磨崖仏は江戸時代に庶民の間に西国三十三観音を模した仏像を礼拝することが流行し、この地にも三十三観音が刻まれたと言われています。(引用終わり) 福島の町を見下ろすかのようにひっそりとたたずんでいて、訪れる観光客も多くはありませんが、静かなだけに、何百年もの間にさまざまな人々がこの仏たちに願った思いが感じられるような気にもなります。下の拙作は12年前に撮影しました。 ただ、磨崖仏に限らず「石の文化」には地域性が強いようで、特定の地方に集中している(臼杵磨崖仏で有名な大分県に全国の磨崖仏の6~7割があるといわれているそうです)傾向があります。その有力な理由の一つに加工しやすい石材が得ら易いかどうかがあることは確かでしょう。大分県には阿蘇の火山活動による凝灰岩が豊富だからです。
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- ichikawa2017
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岩壁に彫られた磨崖仏が日本に無いわけではありません。 参考 磨崖仏 - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/磨崖仏 各地の磨岸仏が紹介されています とは言え余り多くないのは日本古来の神道の影響かと思われます。 古来の神道では孤立した巨岩は神の依り代として注連縄が飾られるなど崇拝の対象でした。 特に古代神道では神は荒ぶる神で自然災害などの禍を齎す神でした。 神にお願いして現世利益を期待するようになったのは後の時代です。 その神の依り代に手を付けるのは禍を呼ぶ行為ということになります。 ご指摘のように海外にある石窟寺院のような大規模なものは確かにありません これは石の質の違いというよりも地形の違いです。 莫高窟のような大規模なものを作るには広大な岩壁が必要です。 広大な岩壁というのは規模の大きな断層の面に当たります。 日本列島は火山と地震の影響が大きく広大な岩壁が生まれませんでした。 山腹に岩壁が生じても降雨量が多いことから壁面が削られてしまいました。
お礼
日本にもないわけじゃなかったんですね・・・。 神道の影響もあるとかもあるとかも知らなかった。 それに加えてて地形の違いがあると・・・。 まあ、日本は火山地帯だったりしますもんね。 複雑な風土環境が影響しているということなんですかね。 詳しく教えてくれてありがとうございます。 参考になりました。 回答ありがとうございます。
- teppou
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日本の山は、岩盤であっても、掘ると水が出ます。トンネル工事などでは、排水対策が大変重要なのです。岩石の質が海外と違うといえばそうなのかもしれません。 一枚岩であっても亀裂があり、水が染み出しますので、日本の気候ではこういう洞窟で生活を続けるのは快適とはいいがたい状況だと思います。 石造建築の場合は、水は出ませんが風通しが悪いため、湿気が高くなり、日本の気候に適していないといわれています。むろん空調設備などなかった時代の話です。 たぶん日本で唯一洞窟遺跡といえるのは、横浜市栄区の定泉寺(じょうせんじ)の境内にある、田谷の洞窟とよばれる仏教遺跡だけだと思います。 「瑜伽洞(ゆがどう)」 https://ja.wikipedia.org/wiki/瑜伽洞 ご住職のお話では、粘板岩の一枚岩の露頭に掘られた洞窟で、一年を通して出水は、極めて少ないとのことです。しかし、洞窟内部には通路の端に溝が掘られていて、少量の水が流れていました。関東大震災で一部崩落したそうですが、大部分は無傷であったということです。 一度訪問されることをお勧めします。拝観料はあまり高額ではなかったと記憶しています。
お礼
岩盤を掘ると水が出ると、そこまでの原因があるということは、 相当海外と異なるんですね。 だから、あまりないんですね。 教えてくれてありがとうございます。 回答ありがとうございました。
- D-Gabacho
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たしかにインドや中国の大きな石窟は、やわらかい石質の砂岩の地層につくられてます。一方、日本は火山国で花崗岩などの硬い火山岩の土地が多いです。ただ、鎌倉のような砂岩が多いところでは、中世に「やぐら」とよばれる石窟がたくさんつくられてます。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%84%E3%81%90%E3%82%89
お礼
日本と海外じゃ、色々と違うんだ・・・。 私は少しばかり石質に問題あると思っていたけど、そこまで異なるとは。 石窟の有り無しについても教えてくれてありがとうございます。 回答ありがとうございました。
- eroero4649
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まずもって、世界の石窟遺跡にあるような大きな岩場がないと思いますがどうでしょうか。どっかありますか、「ここに石窟寺院を作ればいいのになあ」って思うような場所。 あえていえば、大谷磨崖仏ですかね。大谷石の産地の石仏です。でも大谷石って柔らかいから、風雨ですぐ崩れますよ。確かご本尊も、そんなに大きな石仏ではなかったはずです。 おまけに世界に冠たる地震・台風大国。地震で崩れることもあれば、台風の風雨で土砂崩れの可能性もあります。火山大国でもありますから、場所によっては火山灰の地層があってそこから地震や豪雨のたびにザーッと崩れることもあります。 まあそういう意味では、石に問題があるといえばあるといえるでしょうね。
お礼
確かにそうだ・・・。 大きな岩場はあまりないですもんね・・・。 そういうのも関係あると・・・。 参考になりました。 回答ありがとうございました。
お礼
なるほど・・・。 日本にも結構あるんですね・・・。 しかも、平安からとか、私が無知なだけだったのね。 参考になりました。 回答ありがとうございました。