- 締切済み
今年はセミの数が多くありませんか(東京)
東京に住んでいます。 今年は例年に比べ、セミの数が多いのではないかと感じています。以下の様に仮説を考えてみましたが、どうもわかりません。お知恵を拝借できないでしょうか。 仮説 (1)【元気説】セミの発生数は同じであるが、暑さのためより多くの個体が元気に鳴いているため、多く感じる (2)【短期集中説】セミの発生数は同じであるが、暑さのため短期間に一斉に発生したため、多く感じる(例:みんな7月末に発生した、とか) (3)【周期説】今年はたまたまセミの発生が多い周期に当たっている (4)【1年前倒し説】暑さのため、来年羽化する予定のセミまで、今年羽化してしまっている (5)【気のせい説】暑さのため人間にセミの声がうっとうしく感じるだけで、今年大量発生している事実はない 以上の仮説は私が勝手に考えたもので、生物学的にありえないことも含まれている可能性があります。どうかご容赦ください。 よろしくお願いします。
- みんなの回答 (6)
- 専門家の回答
みんなの回答
- contigomivida
- ベストアンサー率53% (59/110)
#5です。お礼、拝見しました。 紹介してくださったニュースでは、 セミの羽にペンで番号を書いて識別する方法をとってましたね。 一度逃がしたセミをまた見つけるのは大変そうですが、 100人がかりで、さらに他の市民にも協力を呼びかけているとは頼もしい。 下に書いたような生態学の調査の弱点を補うためにも、 こんなにたくさんの人が協力してくれるというのは理想的ですね。 参考URLは、「抜け殻調査」の報告ページです。 こちらもたくさんの市民のかたの協力を得ての本格的な調査です。 場所も神奈川県大和市と、ぐっと東京に近いですし、 昨年の調査との比較も含めて、種類ごとの抜け殻の数が書いてあるので ご興味にかなり沿う内容ではないかと思います。 大阪のほうのニュースの最後にあったコメントの、 「結論よりデータを積み重ねるプロセスを面白いと思ってもらえれば」 というのはまさに、私が今回のご質問を通して質問者さまに伝えたかったことです。 (「意味があるのか」と書いたことと矛盾するように感じられるかもしれませんが、 生態学や生物統計学といった分野の特徴のようなものを伝えたくて書いたつもりです。) どんな研究も、興味のあることがらを見つけ、こうではないか?という仮説をたてて、 どうやったらその仮説を検証できるだろう?と考えて実験計画を立てることから始まります。 質問者さまのような目で身のまわりの現象をとらえることが、研究の原点なんですね。 生態学、そして生物学に興味を持っていただけたようで、とてもうれしく感じています。
- contigomivida
- ベストアンサー率53% (59/110)
個人的な印象では、(2)に微妙に賛成です。 今年は暑い割に、セミが鳴き始めるのが妙に遅かったように感じました。 感じるだけなのかもしれませんが・・・ 7月末くらいになって初めてセミの鳴き声を意識し、 おかしいな、毎年こんなに遅かったっけ?と思いました。 私も東京なんですが、特に数が多いようには感じないですねー。 ご質問にある仮説、いろいろなな可能性を考えて わかりやすく場合分けされていたので、とても面白く拝見しました。 でも、このうちどれが正しいのかを示すのは、 なかなか難しいのではないかと思います。 例年よりも発生数が多いかどうかは、 例えば「毎年の抜け殻の数」のようなデータがあれば 今年も抜け殻を数えることで、ある程度、確かめられます。 (このデータは検索すれば出てきたと思います。) が、そのようなデータが、実際に起こっていることを 正しく反映したものかどうかはわかりません。 つまり、抜け殻の数=セミの数、とは限りませんよね。 人に踏まれて粉々になってしまった抜け殻があるかもしれないし、 排水溝などに落ちて数えられないままの抜け殻もあるでしょう。 (でも、ここを完璧にしようとすると生態学は成り立たないので、 実際に起こっていることをよく反映するような サンプルの集め方を工夫しながら、全体を推測します。) また、たとえば(1)を検証するには、上のような方法で 「発生数は例年の平均とほとんど同じ」ということを示したうえで、 さらに「気温が高い状況では、低いときより多くのセミが鳴く」ということ、 あるいは、「今年は例年よりも音がうるさい」 というような客観的なデータを示さなければいけません。 前者なら十分な数のセミをとってきて 温度ごとに鳴くセミの数を調べなきゃいけませんし、 後者なら「うるささ」をどうやって測るかによっても変わってくるでしょう。 よくあるような、騒音を測るような機械で測ろうとしても セミの鳴き声だけをとらえるのは不可能そうです。 うるささを客観的にはかれる、何かいい方法があったとしても 東京23区ではうるさいけれど、多摩地区ではうるさくない・・・ というデータが出るかもしれませんよね。 そのような場合、広い範囲でセミが元気でうるさいと言えるのかどうか。 狭い範囲で確かめることはできるかもしれないけれど、 「○○市△△町□丁目付近ではうるさい」 と示せたとして、それに意味があるのかどうか。 けっこう難しいですよね。 意味があるのかどうかと言ってしまうとちょっときついかな。 面白くないといいたいわけではないんです。むしろ、とても面白い。 こういう身近な生態学って興味深いですよね。 でも、とても調べるのに手間ひまのかかりそうな対象なので、 そこまでして知る価値があるのかどうか・・・というようなことです。 もちろん、お金になることばかりを調べるのが科学じゃないとは思います。 一見、知る価値がないように思えてしまうようなことを 研究している人もたくさんいます。(私もその一人です♪) 私は生態学には詳しくありませんが、 もし興味がおありなら、セミの学名などを入力して 「生態学」というキーワードで絞り込んだりしながら PubMedなどで論文検索してみるのもいいかもしれません。 ご質問の内容に近いものを扱っている論文があれば、 読んで納得できると思います。 そこまでしなくてもよいなら、生態学の本を読んでみるだけでも いろいろなアプローチの方法があることがわかって、面白いと思います。(^-^) 学生なので至らないところがあるかもしれませんが、 少しでも参考になればうれしいです。
- rosegarden
- ベストアンサー率26% (190/728)
#1です。 #3さんのおかげで、蝉の鳴き声を聴き、我が家の庭木の中国蝉も「クマゼミ」とわかりました(京都) ところで、#1に乗せたURL・・・ 後で見たら2001年・「17年蝉大量発生」のように書いてありました。 でも私が見たニュースは絶対今年2004年です。 6月半ばに子供がアメリカに行くことになり、17年蝉を話題にしましたので、今年に間違いありません。 何度もスミマセンでした。 蝉の疑問・・・解決するといいですね~
お礼
米国の大量発生は大変興味あるのですが、実際にそこに居合わせたくないような気もします(私もさすがに*大量*の昆虫は苦手です)。 日本のセミではこういう極端な周期的発生はやっぱりないですよね。。。 すばやい情報ありがとうございました。
- petunia
- ベストアンサー率38% (455/1197)
下記URLで、クマゼミの鳴き声を聞くことができます。 ご近所のセミの鳴き声と比べてみてください。 ちなみに、このセミは、午前中によく鳴きます。
お礼
どうもありがとうございました。 クマゼミがスピーカーからあふれて来て、おどろきました ^^; 聞いてみたのですが、私が最近聞いているセミは、アブラゼミとミンミンゼミが中心のようです。 クマゼミが庭で鳴いていたら大変でしょうね~ ちなみに当方は東京の練馬区に住んでいます。
- petunia
- ベストアンサー率38% (455/1197)
下記のような記事を見つけました。 クマゼミ北上だそうです。 四国出身ですが、以前はシャアシャアとうるさいクマゼミは東京にはいなくて、実家に帰った時に子どもがびっくりしていました。 そういえば、今年は聞き覚えのある鳴き方だと思ったら・・・うちの近所で鳴いているのも、以前は関東にいなかったクマゼミかも、と思います。
- rosegarden
- ベストアンサー率26% (190/728)
(3)については今年当たり年です。 6月頃、アメリカで「17年蝉」の年だとかいって、 ニュースでやっていました。 蝉が木にすずなり・・・でした。 しかし、日本までは関係ないかも~ 言われてみれば、確かに今年多い気がします。 今も中国から来たと見られる蝉が「シェーシェー」と鳴いてうるさいです。夏の声ですね~
補足
たくさん書いていただきありがとうございました。 色々な意味で「よくご理解いただいた」と深く感謝しております。 自分は検証方法までは全く思い至らなかったのですが、これも考えてみると楽しいですね。 あちこち見ていたら下記のような記事が見つかりました。発生ではなく移動に関する調査なのですが、手法としてはそこそこ現実的であると思いました。 http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200407240015.html それとPubMedというのは、すごいデータベースですね。チャレンジしてみます(私が見ても全くわからないかもしれませんが)。