すべての生物は、目のない細菌から進化したわけですので、「ヒトは目のない生物から進化した」と表現すべきなのでは、ないでしょうか。
そのうちに光を感じる細胞ができて、目と言えるものになる・・・ という進化過程です。
科学的にというと、卵が先かニワトリが先かという議論がありますが、光を感じるだけの細胞がいつから「目」に変わったと言うのか、「目の定義」も問題ですが、なんで一つ目の生物で進化の歴史を区切ったのか(遡るのを止めたのか)分からない話です。
一応、ヒトなどの脊椎動物の祖先は、カンブリア紀に登場した「ピカイア」という、今のナメクジウオに似た「脊索」動物だと言われています。
この脊索が、後の昆虫(当時はピカイアその他の動物)などと我々ヒトとを分ける重要な組織、「脊髄」になったわけです。
初めて「脊髄の原型が誕生した」という事件は、生物発展上エポックメイキングな事件ですので、そこで区切るのはわかります。
が、目はそれ以前からありました。
いろんな生物に目はあって、同時代の「オパビニア」という生物には5つの目が認められます。アノマロカリスの目は2つですが、上向きについてます。上向きの目では、餌でアル三葉虫(海底にいる)などを見つけづらいので、下向きの目もあったんじゃないか、との説もあります。
要するに、目の数は大した問題ではないのに、ことさら「一つ目」を大切にあつかうのは、不合理。科学的ではないと思います。
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