実は,ちゃんとした説明は現代の科学では見つかっていないのです。
分子生物学の教科書でも一番先に習うような事なのに,人間や生物の体の仕組みにはこのように常識的でかつ不明なことが沢山あります。
以下は一つの説ですが
そもそも生物はRNAをつかって遺伝情報を伝えていたのだが,そのときからUを用いていた。
ところがAUGCのCはある反応がおきるとUになってしまうので,進化するのには都合が良いけど安定して子孫に遺伝情報を伝えていくのには変異が頻繁にはいって都合が悪いのです。だって,なんか変異が入ったと思っても,そのCがもともとUだったのかCだったのか区別がつかないからです。そこで生物はすごく労力をはらってUをTに生体内で変換する酵素を作り出すことに成功しました。これによって,UをTに変えてしまうことでしかも,途中で切れにくくするためにRNAをDNAに変えることで,今のATGCの4つをつかって遺伝情報を伝えられるようにした
と考えている人がいます。
「進化」という非常に長い年月を掛けて起きる事柄をこの学説は含んでいますので,その点,そう考えればつじつまが合う程度なのですが,いろいろな傍証を都合よく考えると割とよく説明された切だと思います。
お礼
ありがとうございます 詳しいお答えで大変参考になりました 参考文献までどうもありまとうございます 読ませていただきとても勉強になりました