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対称度の図示方法について
- 対称度の図示方法についての質問です。
- JISなどの参考文献では、基準軸に対して水平な平面間に対称度を表す例が多いですが、勾配のある2面間に対称度を用いることは誤りでしょうか?
- 身の回りではそのような図面を見かけたことはありませんが、対象という意味合いでは用いても問題ないのではと思っています。ご教示ください。
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多角形状(6角or8角)に対象度を課した図面を見たことがあります。 (図示方向は2平面に垂直方向で中心線が描かれ頂点が対称位置にあるもの) 図を三次元的に見れば確かに対称になる2平面同士の対称度と取れますが、 図示されている方向では、勾配のある平面でした。 設計者と議論しましたが、 勾配の場合、あくまでも中心線を基準に考えると 勾配のある一辺の一ポイントずつ、中心線から垂直方向に t(公差値)分離れた平面の連なり(勾配に沿った連なり)内に、 一辺があれば良いという判断にもなるので、 勾配のある辺から垂直方向で見るtより小さくなるというものでした。 (上記解釈になるので結果的に公差を縮める事になり設計者も適用が余り宜しくないと思い少しムキになっていましたが・・) 対象度の規格はあくまでも中心線が基準になるので 平行面のある多角形状では、前述した3次元的解釈が出来ますが、 そうでない場合は公差規格をそのまま辺に適用できないという事になり、 設計意図が判り難いと言えます。 もう既にご判断されているよう読み手に伝わらない指示法は 避けられた方が良いと思います。 余談ですがJISの幾何公差には適用除外(使っちゃいけない)との記載は どの規格にも確かありませんよ。 全て当事者間の判断に任せて、意図が伝われば良しとしています。
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対称度は、JIS等に記載されている例 * 平面間に対する平面間の位置関係 * 平面間に対する穴位置の関係 等以外は、使用しません。 勾配(角度)物での対称度は、一度も使用した事がありません。
お礼
回答頂きありがとうございます。 JISB0021を見ますと公差域は平行二平面間との記載ありますが、 勾配のある面(一定勾配)へ使用しないとの記載はありません。 もう一度確認致します。 ただ、勾配面の対称度指示というのは少なくとも一般的ではない= 読み手に伝わらない可能性大ということが分かりました。
先ず、以下のURLを確認下さい。 http://www.nbk1560.com/technical/pdf/686-689.pdf さて、対称度に関してですが、小生はあまり使用しません。 基準軸に対して勾配のある2面間に対称度を記述したい場合は、 * 基準は円筒で▲で│立てして□内にAとして、 前述のURLの対称度の基準の取り方と同じです。 * 次に、勾配のある面は円筒の中心線より、角度とその公差を各々指示 (例えは30°±0.1°)して、傾斜度をまた各々に指示して使用します。 傾斜度の使用法は、前述のURLを参考に。 以上で、運用をします。
お礼
早速ご回答頂きありがとうございます。 対称度をあまり使用しないとおっしゃるのは、 そういうケースがないからでしょうか? それとも誤解釈されやすい等の理由があるのでしょうか? 確かに、個々に傾斜度を指示すれば、間違いないですね。 ただ、勾配のある2面間に対称度で図示すること自体が 図示方法として誤りであるのかどうかという疑問が残ります。 ご存知でしたらご教示願います。 例えば、勾配の交差は緩いが(仮に±5deg)、勾配の相対差は 小さく抑えたい(仮に±1deg)時などに、対称度で図示できれば 便利だと思うのですが。 (このようなケースの有無の議論は無視してください。)
お礼
ご回答ありがとうございます。 確かに勾配のある面への対称度指示だと、 ・公差範囲が中心軸に対して垂直方向か、 ・勾配面に対して垂直方向か という誤解釈を生む元になりますね。 勾配面へ対称度を用いるかは十分な配慮が必要と分かりました。 参考として、今回の事例を報告します。 今回のケースでは勾配面の角度が3°程度であり、 対称度の要求レンジもそこまでシビアではありませんでした。 また、傾斜度で指示するほど勾配自体の要求はなく、 かと言って、相対差はある程度管理したいという要求でした。 そこで、仕入先殿と相談して、製図方法として正しくはないかもしれないが、 イメージとして対称度指示が最も分かりやすいだろうということで、 対称度にて指示することになりました。