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バランスシートのスリム化について
経理初心者です。最近よく「バランスシート(貸借対照表)のスリム化」と聞くのですが、どんなメリットがあるのでしょうか?
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究極の目的はROA(Return On Asset:総資産利益率)の改善です。 ROAとは、企業の収益性を判定するための1つの指標で経営資源である総資産をどのように効率的に活用して利益を出しているかをみるものです。(※簡単にいうと、より少ない資産でより大きな利益を計上するのが効率がよいとする考え方です) 「ROA=税引後利益(当期利益)÷総資産」で求めることができます。 具体的な例で考えると A社は、10億円の総資産を使って1億円の利益を稼ぐ(ROA=10%) B社は、10億円の総資産を使って3億円の利益を稼ぐ(ROA=30%) であれば、同じ総資産額を使っていても、B社の方が効率良く利益を稼いでいることになります。 このROAを改善するには 1.利益率の改善(費用・コストの削減) 2.総資産の圧縮 が必要です。 「バランスシート(貸借対照表)のスリム化」は、上記「2.総資産の圧縮」に該当します。 ただやみくもに資産をスリム化するのではなく、基本は収益に貢献しない財産を圧縮して資産効率を上げるのが目的です。例えば、収益に貢献しない財産(遊休資産等)を売却したり、無駄な在庫を削減したり、債権の回収を早めたり、持合株式を売却したり、資産を証券化したり…と色々と方法はあります。 ちなみにROE(Return On Equity:自己資本利益率)は、株主資本(自己資本)をどのように効率的に活用して利益を出しているかをみるものです。 「ROE=税引後利益(当期利益)÷株主資本」で求めることができます。 ROA・ROEともに、企業の総合的な収益性を判断する指標ですが、ROEの方がより株主の利益を重視した指標になる訳です。 http://www.ccsjp.com/kaikei/kaikei209-1.htm http://www.jmrlsi.co.jp/menu/yougo/my08/my0816.html
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- wildcat
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バランスシートのスリム化というのは、余分な在庫はおかず、無駄な設備投資はしない。それによって借入金の少ない貸借対照表を作ろうということなのですが、その意味は#1の方の意見の蒸し返しになってしまいます。 メリットというと在庫を適正に保つということと、不必要な過剰設備投資をしないということにより、必要なときに必要なだけものを買うという精神を養うことができることです。 他には、確かに借金を減らすことで自己資本比率はあがりますが、その場合は自己資本の構成内容が問題です。 ROEが高いことを前提とした場合は自己資本比率が高いことはメリットとなります。
- superdogcurry
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簡単に言えば、貸借対照表のダイエットですねw 脂肪(負債)の多い会社よりも少ない会社の方が健康的ですから。 例えば、他にも方法がありますが債権の流動化(売掛金や受取手形などを現金にする)などにより余分な脂肪を燃焼(圧縮)して、企業の健康(財政状態)を管理します。現金があれば金融負債が減らすことができますからその分支払う負債の利子が減ることになります。必然的に、自己資本に比率も上がることにより財政状態が改善されます。