こんにちは。
パブロフの犬の実験において、ベルが中性刺激に相当することは、既にご存知だと思います。
中性刺激が無条件反応に伴って繰り返し提示され、中性刺激と反応の関係が強化されると、中性刺激のみでこの反応を誘発するようになることを説明したものです。
本回答では、精神障害における中性刺激の例を説明します。
[強迫症]
”不潔”だけから強迫行為を発症する。
中性刺激は”不潔”であり、反応は強迫行為となります。
前提:強迫観念から強迫行為が起こる。
”不潔”が強迫観念に伴い強化されると、”不潔だけから強迫行為が起こるようになる。
ここで、強迫観念とは、例えば、トイレで排泄物が自分についたら、目に見えないくらいのものでも、そこから汚染が広がりそうで怖いといったこと。
脅迫行為とは、強迫観念から予想される恐ろしい出来事を防いだり、精神的な苦痛や不安を減らすために、しないではいられない行為のことであり、例えばトイレの後は、シャワーで全身を洗い流して、服も全部着替えるといったこと。
[パニック障害]
”わずかなドキ”だけでパニック障害を発症する。
わずかなドキが中性刺激であり、反応がパニック障害となります。
前提:本格的な動悸からパニック障害が発症する。
”わずかなドキ”に本格的な動悸が結びついていたことで、わずかなドキだけからパニック障害を発症する。
中性刺激の例として、パブロフの犬が取りあげられることがほとんどですので、教科書的でないものとして、精神障害における中性刺激の例を説明いたしました。
松代 信人(@sainou) プロフィール
◆注力分野:知能改善、普通学級へ進路開発
幼児の知能改善、発達障がいの早期予防、知的・発達障がい・学習障害の治療教育
◆対応分野
学習能力開発、進路開発、受験うつ、ネット依存
メンタル支援(脅...
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