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言語を学ぶ思考力の効果
外国語を学ぶ意味は、仕事など意思疎通あるいは世界の情報を得れるなどかと思います。 別に学ぶ効果で認知症を防ぐなどありますが。 ある記事で創造性が増えるなど書いてました。 やはり単語が増えたり、単語を使っての思考はよくなると前に伺いました。 概念の切り分けなど違ったものを覚えたりなどでも、思考力はよくなるのでしょうか?
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外国語を学ぶことで「思考力が鍛えられる」ことは確かだと思います。言語はすべて、有限個の材料(規則と語彙)を使いながら、無限の表現が可能になります。このあたりの仕組みを学習する過程で、我々は無意識に頭脳を鍛えていることになるからです。換言すれば、外国語を学習する時は、同時に考える力(分析力・推理力・判断力など)が暗黙のうちに鍛えられている、ということでしょう。 言語学者サピアと人類学者ウオォーフは言ったそうです。「我々はみな自分の用いる言語によってがんじがらめに拘束されている」(サピア・ウォーフの仮説)と。つまり、我々の思考や行動、とりわけ知的営為が、言語に縛られており、それに左右され、決定づけられる、ということのようです。極端な単純化との謗りを受けるかも知れませんが、具体的な例を挙げれば、「語彙力1万語の人と2万語の人とでは、頭脳労働の能力が2倍違う」、ということになる、という風に例えれば分かりやすいでしょう。 外国語を学ぶ意義はほかにも、例えば、実用的意義があります。当然ながら、伝達の大半は言葉によりますので、その学習によって意思疎通の能力が向上することは言うまでもありませんが、その延長上にコレポン(商業通信)、外国文化の理解・吸収(因みに観光の「光」とは文化のことだと聞きます)、さらには学術的交流などがあり得ると思います。 また、教養的意義もあります。ゲーテは言ったそうです、「外国語を知らぬ者は自国語を知らぬ」と。なるほど、言葉は「使っている」からといって、必ずしも「知っている」ことにはならないかも知れませんね。我々は外国語を知って、それと比べることによって初めて、自国語を「知る」(認識する)のでしょうから。およそ「己」のことは、それを他と比較して初めて分かるのでしょう(因みに「分かる」は、「比べて分ける」から来たと聞きます)。ということは、外国語を学ぶことで、その言葉やそれを使う人やその国のことを知りますが、さらに進んで自国語や自国民や自国の文化などを知ることにつながる、ということではないでしょうか。 このように、言葉を学習することの意義は大きく、「思考力・判断力・批判力などを鍛える」のみならず、「認識・見識・世界観などを涵養する」ことにも関わる、と言えます。「すべての学問は言語学だ」と断言した学者もいるほど、「言語学習と知的営為の間の関係は計り知れないものがある」、と考えられます。
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- o_tooru
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こんばんは、疑問はつきませんね。 さてご質問の件ですが、ソシュールなどに寄れば、人間は言語で外界を切り分ける・認識する、と言っています。(厳密にはソシュールの意見ではありませんが) そういった意味では、母国語以外の言語を学ぶことで、認識力が広がることはあると思います。ただ、少し学んだことでどれだけの効果があるのでしょうね?小さいときから、母国語と第2外国語を両方学んだ人に対する意見のような気がします。 大人になってから外国語を学ぶことが、まったく無駄とは言えませんが。それが、どれだけ思考力に影響があるか・・ちょっと私には分かりません。