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「前置詞+viel+名詞」の格変化語尾

省略されうるものは[]付きで表現している参考書にて、「前置詞+viel+名詞」のvielでは[]なしで格変化語尾が付けられていました。 例文の前に、vielの格変化語尾が付くときと付かないときの説明がありましたが、このケースに該当しそうな規則や傾向に関する説明は読み取れませんでした。 このケースは、付くのでしょうか、付かないのでしょうか? よろしくお願いいたします。

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回答No.1

viel は、数を表す時は語尾変化をし、量を表す時は変化しません。 Geld: 量 Er hat auf viel Geld verzichtet.(Geld は4格) 彼はたくさんの金をあきらめた。 Mit viel Geld kann man leichter leben.(Geld は3格) お金がたくさんあれば楽に生活できる。 Leute: 数 Er ist mit vielen Leuten befreundet.(3格) 彼は多くの人と親しくしている。 Wasser: 量 Waschen Sie die Augen sofort mit viel Wasser aus!(Wasser は3格) すぐに目をたくさんの水で洗い流しなさい! Jahr: 数 An der Firma habe ich über viele Jahre gearbeitet.(4格) その会社で私は何年も働いた。 Zeit: 量 Wenn Sie nicht über viel Zeit verfügen, ist dies genau die richtige Tour für Sie!(Zeit は4格) もしあなたが多くの時間を意のままにできないのなら、これはあなたにぴったりのツアーです。

noname#239538
質問者

お礼

ありがとうございます。

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回答No.3

>お恥ずかしながら当然だという内容に見当が付きません。 今のところ該当しそうな説明も見つけられておりません。 これは、辞書で viel を引くと必ず出ているはずです。 "…形容詞的用法の場合付加語のときは形容詞変化に従うが、 格が明らかな限り語尾を省略することが多い。 しかし定冠詞や所有代名詞をその前に伴えば必ず語尾変化する。" (郁文堂『独和辞典』) これは viel や wenig を形容詞的に使う場合の原則で、 その前に前置詞が付くか付かないかには関係ない規定です。 回答中に紹介した canoonet というサイトの解説は、 viel 以外の語も一緒に紹介しているうえ、 先の辞書の説明とは順番が違うのでわかりにくいですが、 まず、「通常の形容詞のように語尾変化する」 (wie „gewöhnliche“ Adjektive flektiert) という解説が先にあって、そこには冠詞を伴う例が示されており、そのあとに、 「無冠詞で名詞の前にある場合は、しばしば語尾変化しない」 (Wenn viel und wenig ohne Artikel vor einem Nomen stehen, werden sie oft nicht flektiert) と書いてあるので、定冠詞がある場合に語尾変化することは、 最初の解説で説明済みということになると思います。 http://www.canoo.net/services/OnlineGrammar/Wort/Adjektiv/Zahlen/Unbestimmt.html なお、canoonet には、無冠詞複数2格では必ず語尾変化すると書いてあり、 Nach Ansicht vieler Leute という例が挙げられています。 日本の独和辞典にも書いてあるものがあるかもしれません。 上記の郁文堂の解説にはそこまで書いてありませんが、 「格が明らかな限り語尾を省略することが多い」とあり、 この場合 Nach Ansicht viel Leute だと格がわからないので、 「格が明らかでないので語尾変化する」ケースということになり、 一応説明されてはいるという形になります。 丁寧に説明してあるものが意外に見当たらないのはおっしゃる通りのようです。

noname#239538
質問者

お礼

>これは、辞書で viel を引くと必ず出ているはずです。 見逃しておりましたし、思い出しました。お恥ずかしい。 ご紹介してくださった解説を、手持ちの本の説明とも比べました。 説明の仕方の違いが大きいこともあるのですね…。

回答No.2

昨晩、回答を送ってパソコンを切ったあと、 ドイツの文法書を見て気になったことがあり、 もう一度確認して補足回答をします。 ドイツの文法書にも、前置詞+viel/wenig+名詞の場合の 語尾変化の規則等についての記述は見つからなかったのですが、 2か所に Gepäck という単語の例が出ていて、 viel の語尾変化部分はカッコ入りの表示になっていました。 mit viel(em) Gepäck 実は昨日ネットで確認していた時に気付いたことがあるのですが、 それは、時代による変遷があるということです。 viel や wenig などの語に関して、 可算、不可算で語尾変化が異なるという規則は、 前置詞との組み合わせには直接関係ない一般法則ですが、 前置詞のあとでもだいたいそのようになっていることは、 可算名詞、不可算名詞の例を当たっていくと確認できます。 書籍での使用頻度を時系列で表すグラフを使うと、 mit vielem Gepäck の形は、20世紀初頭までは mit viel Gepäckという形よりもずっと多いのですが、 20世紀半ば以降は逆転し、後者が圧倒的に多くなります。 https://books.google.com/ngrams/graph?content=mit+viel+Gep%C3%A4ck%2C+mit+vielem+Gep%C3%A4ck&year_start=1800&year_end=2000&corpus=20&smoothing=3&share=&direct_url=t1%3B%2Cmit%20viel%20Gep%C3%A4ck%3B%2Cc0%3B.t1%3B%2Cmit%20vielem%20Gep%C3%A4ck%3B%2Cc0#t1%3B%2Cmit%20viel%20Gep%C3%A4ck%3B%2Cc0%3B.t1%3B%2Cmit%20vielem%20Gep%C3%A4ck%3B%2Cc0 mit vielem Wasser と mit viel Wasser の使用頻度の逆転はもっと早い時期に起きています。 viel のあとの名詞によって変遷にばらつきがあることがわかります。 https://books.google.com/ngrams/graph?content=mit+viel+Wasser%2C+mit+vielem+Wasser&year_start=1800&year_end=2000&corpus=20&smoothing=3&share=&direct_url=t1%3B%2Cmit%20viel%20Wasser%3B%2Cc0%3B.t1%3B%2Cmit%20vielem%20Wasser%3B%2Cc0#t1%3B%2Cmit%20viel%20Wasser%3B%2Cc0%3B.t1%3B%2Cmit%20vielem%20Wasser%3B%2Cc0 しかし一方、mit vielem Geduld や auf vieles Geld の使用例は出ず、 もっぱら mit viel Geduld と auf viel Geld でした。 Wasser, Geduld, Geld は不可算名詞ですが、逆に 可算名詞 Menschen で調べてみると、 mit viel Menschen の使用例がなく、最初から mit vielen Leuten だけです。 なので、最初の回答でだいたいよいと思うのですが、 ドイツのフォーラムに、 「mit großem Erfolg と言うのに、なぜ mit vielem Erfolg と言わないのか、 と聞く人にはどう答えたらよいか」 という質問が上がっていました。 https://www.deutsch-als-fremdsprache.de/austausch/forum/read.php?4,4383 要領を得ない回答ばかりで、中には、 mit viel Mühe, mit vieler Mühe とどちらも可能と書いている人がいます。 これに関しても、mit vieler Mühe の形は古い時代に優勢で、 20世紀半ばに逆転していますが、差はあまり大きくなっていません。 https://books.google.com/ngrams/graph?content=mit+viel+M%C3%BChe%2C+mit+vieler+M%C3%BChe&year_start=1800&year_end=2000&corpus=20&smoothing=3&share=&direct_url=t1%3B%2Cmit%20viel%20M%C3%BChe%3B%2Cc0%3B.t1%3B%2Cmit%20vieler%20M%C3%BChe%3B%2Cc0#t1%3B%2Cmit%20viel%20M%C3%BChe%3B%2Cc0%3B.t1%3B%2Cmit%20vieler%20M%C3%BChe%3B%2Cc0 この語尾変化に関しては、もう一つ説明の仕方があります。 それは、無冠詞の場合は通常語尾変化しないということです。 前置詞と viel の間に定冠詞が入る場合は、当然語尾変化します。 (viel や wenig の意味から、不定冠詞の例はあまりありません。) auf das viele Geld verzichten mit dem vielen Wasser waschen 一番わかりやすく説明しているスイスの文法サイトでは、 無冠詞単数の場合はたいてい語尾変化をせず、 無冠詞複数の場合はたいてい語尾変化をする、と説明されています。 単数と複数で違うというのは、結局可算、不可算と思ってよいと思いますが、 古いドイツ語の名残もあることから、 どちらの場合も、語尾変化をしてもしなくても文法的に誤りとはみなされません。 ただ、現代ドイツ語の用法としては、上に書いた規則が一般的です。 Gepäck に関しても、語尾変化する方がまれ(seltener)となっています。 mit viel/wenig Gepäck seltener: mit vielem/wenigem Gepäck ただし、trotz viel Kritik と trotz vieler Kritik のように、 同じぐらい使われるものもあります。 mit vielen Meschen に関しても、 mit viel Menschen は文法的に誤りとはされませんが、 現代ドイツ語ではまれで、まず使わないと思ってよいでしょう。 http://www.canoo.net/services/OnlineGrammar/Wort/Adjektiv/Zahlen/Unbestimmt.html

noname#239538
質問者

お礼

>前置詞と viel の間に定冠詞が入る場合は、当然語尾変化します。 お恥ずかしながら当然だという内容に見当が付きません。 今のところ該当しそうな説明も見つけられておりません。 弱変化の場合は必ず語尾変化があるということでしょうか。