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言語学的に考えて

S+V+O+CのCが、動詞の原型が来る場合、同じ使役の意味でも、 getはtoが必要とか、helpはどちらでもOKと言うあたりの話は、 言語学的に考えて一体どうしてそうなっているのでしょうか? ちょっとした興味ですが、ちょっとしたことでもご存知の方いらっしゃいますか?

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  • Nakay702
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回答No.2

「お礼コメント」をありがとうございました。 >確定した説明はつけられないのかもしれませんね。helpなんてどうしてどちらでもいいのか不思議です。そもそもなぜ原型を使うのかも不思議ですね。 ⇒たしかにhelpは、原形不定詞でもto不定詞でもいいようですね。 ただし、受身文では必ずto不定詞が用いられます。 例:They helped her solve/to solve the problem. She was helped to solve the problem (by them). これはsee, hearなどの「知覚動詞」の場合も同じです。つまり、通常は原形不定詞をつけますが、受身文では必ずto不定詞が用いられます。 例:We saw him enter your room. He was seen to enter your room. 思うに、昔はすべての場合にto不定詞が用いられたのではないかと推測されます。それが、歴史上、表現法が経済化・効率化される中で、この種の表現語法ではto不定詞→原形不定詞の変化が起こったが、例外的に受身文では変化しなかった、と。その証しの1つとして、helpの通常表現でto不定詞を用いるのは、おもにイギリス英語(=古英語の伝統を引く)の場合です。アメリカなどでは、どちらでもいいですが、圧倒的多数が原形不定詞を使うそうです。 このように、S+V+O+C構文のCに関わるto不定詞→原形不定詞の変化はやはり、前便で触れたような、表現形式の文法化(構造化・機能化)を示すものに他ならない、と考える次第です。

noname#229157
質問者

補足

再度のご回答、誠にありがとうございます。 なるほど、表現法の経済化・効率化と言うのがあるみたいに思えますね。 誰かに何かさせると言う強い意味表現がtoを無くさせたのかも。 このような質問に長くお付き合い頂いてうれしく思いました。 言葉って面白いですね。 この度はありがとうございました。

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  • Nakay702
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回答No.1

>S+V+O+CのCが、動詞の原型が来る場合、同じ使役の意味でも、getはtoが必要とか、helpはどちらでもOKと言うあたりの話は、言語学的に考えて一体どうしてそうなっているのでしょうか? ⇒なるほど、面白い問題ですね。よく分かりませんが、以下のとおりお答えします。 いわゆる「使役動詞」(Causative verbs) は、S+V+O+Cの形をしていて、Cが原形不定詞となるもの(have, let, make)、to不定詞となるもの(cause, get)、過去分詞となるもの(get, have)がありますが、ここではもっぱら前2者(特に、to不定詞)について考えます。 一つの見方として、次のことが言えると思います。 1.Cが原形不定詞の場合は、本動詞との結びつきが強く「一体的」で、to不定詞の場合は、本動詞との結びつきが相対的に弱く「独立的」な感じがあります。 2.S+V+O+CのOは本来直接目的語「~を(…させる)」ですが、構文によっては微妙なばらつきがあって、特にCがto不定詞となる表現では、このOの直接目的性は曖昧で、間接目的と解釈することも不可能ではありません。cause to不定詞「-に(…する気を起こさせる)」、get to不定詞「-に(…をしてもらう)」。 3.したがって、これらの表現はS+V+O+Cの「周辺的(または例外的)」用法で、むしろ、He taught me to tell the truth. のようなS+V+O+ O文型(授与動詞文)との「境目」にあるような例と言えるかも知れません。 4.S+V+O+C構文で、「使役を表すことや、OがCの意味上の主語であること」などは共通しているが、Cを(直訳してみて)「…することを」のように解釈できる場合に、このCに相当する部分にto不定詞を用いる、と言えそうです。 以上から、使役を表す表現に限り、have, let, make+原形不定詞は、cause, get+to不定詞に比べて「相対的により文法化(機能語化)の進んだ表現法である」と言えるような気がします。 文法的説明は、「人工的」な分析に基づくので、必ず「区分」せざるを得ませんが、自然言語は本来「連続体」で、区分しにくい、どちらとも考えられる、例外的存在・例外の例外的存在である…等々、「漠然としたあり方」をしているのは当然ですね。そしてここに、「文法的解釈の難しさ・曖昧さ」がある、ということですね。 以上、ご回答まで。

noname#229157
質問者

お礼

うーん。なかなか奥が深くて難しいですね。 よくある文法のように、確定した説明はつけられないのかもしれませんね。 helpなんてどうしてどちらでもいいのか不思議です。 そもそもなぜ原型を使うのかも不思議ですね。 また何度か読み返してみます。 ありがとうございました。

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