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凝固点降下について

凝固点が低下していく理由がよく分かりません。 溶媒と溶質の比が変化すれば→溶媒の濃度低下→凝固速度の低下 となり,凝固点は変化せず,凝固する速度が遅くなるように感じるのですが 実際,例えば塩化ナトリウムで凝固点降下を起こした場合 凝固点が降下しながら氷が出来ます 凝固しているのは,初めのうちは水のみですよね 溶質であるイオンが凝固を妨害するのであれば やはり凝固速度が遅くなると考えたくなります v=k[H2O] イマイチ釈然としません どなたかご教授ください

質問者が選んだベストアンサー

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  • malaytrace
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回答No.3

 No.2です。 (見かけでなく)実の凝固速度が低下し、融解速度が変わらない。 平衡は移動し、融解が進む。 逆に平衡を保つためには融解速度を低下させる必要が有る。 と考えれば、直感的に納得いきませんか?

org1
質問者

お礼

スッキリしました ありがとうございます\(^O^)/

その他の回答 (2)

  • malaytrace
  • ベストアンサー率33% (349/1027)
回答No.2

見かけの凝固速度ではなく、平衡で考えれば納得いくのではありませんか?

org1
質問者

補足

なるほど!平衡ですか! もう少し解説して頂けませんか

  • 2benzene
  • ベストアンサー率75% (94/125)
回答No.1

 凝固速度?凝固点降下は熱力学的な現象で速度論的な現象ではありません。ですから凝固速度などは関係なく、化学ポテンシャル(エネルギー)によって決まります。もしあなたが高校生なら理解するのは難しいでしょう。化学系の大学に行けば物理化学として習うはずです。  イメージとしては、凝固するということは分子が規則正しく配列するということ。不純物があると規則正しく並べない、つまり凝固できない。よってより冷やさないと凝固しない(=凝固点降下)。という感じでいいと思います。  一応熱力学的に凝固点降下を導出しておきます。興味があったら暇な時に見てください。  モル分率 x_B = 1 - x_A の溶媒Bに、モル分率 x_A の不揮発性溶質Aが溶けているとき、溶媒の固相-液相間の化学ポテンシャルが等しいとする。凝固点は(1)式を満たす温度 T である。      μ*_B (s) = μ*_B (l) + RT ln x_B     (1) μ*_B (s) と μ*_B (l) は、溶媒Bの純粋な場合の固相(s)、液相(l)の化学ポテンシャルである。この式を変形して、      ln x_B = {μ*_B (s) - μ*_B (l)} / RT         = - {μ*_B (l) - μ*_B (s)} / RT         = - ΔfusG / RT ΔfusGは溶媒のモル融解ギブズエネルギーである。 ギブズヘルムホルツの式 {∂(G / T) / ∂T}p = - H / T^2より、溶媒のモル融解エンタルピーΔfus H を用いて、      dx_B / x_B = d(ln x_B)            = (Δfus H / RT^2) dT     (2) Δfus Hが一定であるという仮定の下で両辺を積分すると、      (左辺) = ∫(1→x_B) (dx_B / x_B)         = [ln x_B](1→x_B)         = ln x_B         = ln(1 - x_A)      (右辺) = (Δfus H / R) ∫(T*→T) (dT / T)         = (Δfus H / R) [- 1 / T](T*→T)         = (Δfus H / R) (1/T* - 1/T) よって(2)式は、      ln(1 - x_A) = (Δfus H / R) (1/T* - 1/T) となる。ただし、T*は純粋な溶媒の凝固点である。 希薄溶液であるから、x_A << 1 である。よって、ln(1 - x_A) ≈ - x_A と近似できる。 また、1/T* - 1/T = (T* - T) / TT* ≈ (T* - T) / T*^2 (>0)  (∵T* ≈ T) と近似すると、      T* - T = (RT*^2 / Δfus H) x_A となる。 (RT*^2 / Δfus H) = K は定数とみなせ、溶質の種類に依存しない。 希薄溶液では、n_A + n_B ≈ n_B なので、   (n:物質量)      x_A = n_A / (n_A + n_B)        ≈ n_A / n_B        = n_A / (m_B / M_B)   (m:質量、M:モル質量)        = b_A M_B       (b:質量モル濃度) よって、T* - T = ΔTとして、      ΔT = Kf b_A        (Kf = K M_B :溶媒のモル凝固点降下)

org1
質問者

補足

回答ありがとうございました やっぱり難しいですね しかし,沸点上昇では,溶媒面に露出する溶質の分だけ溶媒が減り,その分蒸気圧降下が起こって,外圧と釣り合わせるまで蒸気圧を上げる→沸点上昇に結びつく と, 理解しやすいのですが 凝固点降下でこのような説明はムリなんでしょうかね(ノД`)

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