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凝固点降下についての疑問とは?
- 凝固点降下についての疑問とは、水に塩化バリウムと硫酸ナトリウムを溶かした溶液を混合し、冷却した際に得られる結果に関するものです。
- 解答によると、凝固点降下度は変わらないが、水の量が減り氷が増えるため、矛盾が生じてしまうと疑問が生じています。
- この解答では、溶液の凝固点降下度は-0.46℃であり、氷が共存しているときの温度が凝固点となることを前提にしています。しかし、凝固点降下度は氷の量や水の量には依存しないと考えられています。
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> 凝固点で氷と水が共存して、温度が下がらなくなる はい。溶質が溶けていなければ、そのとおりです。しかし、溶質が溶けていれば、氷が生成したあとでも、温度はずるずると下がっていきます。例えば http://www2.yamamura.ac.jp/chemistry/chapter2/lecture8/lect2081.html の「冷却曲線と凝固点」のグラフをご覧下さい。 > 凝固点降下度も変わらなくなりますよね? いいえ。氷が生成したあとでも温度はずるずると下がっていく、ということは、凝固点がずるずると下がっていくことを意味します。つまり、凝固点降下度はずるずると大きくなります。 > 氷が増えていくと水が少なくなる分、質量モル濃度も上がってくる はい。そうです。 > それなのに凝固点降下度は変わらない いいえ。ちがいます。質量モル濃度が上がれば、凝固点降下度は大きくなります。 > 例えば、この式でxが変われば0.46という値も変わります。 はい。そうです。 > でも氷も共存してるから凝固点はかわらない。 いいえ。それは溶質が溶けていないときの話です。 > 矛盾になりませんか? 溶液の凝固点は、氷の析出量に応じて変わります。矛盾はありません。
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- swisszh
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1) 凝固点降下( freezing point depression ) の 式 delta T = Kf x m から あなたの答えの式 delta T = 0.46, Kf=1.86 m = 0.02x2/ ((400-x)/1000) がみられます。 2) 化学式から BaCl2, 0.01mol と Na2SO4, 0.01mol から 0.02 mol の NaCl ができ、NaCl は Na+, Cl- となってはじめは水溶液に同等に生存し、温度降下と共に、氷ができますが、氷には Na+, Cl- が入っていないとみなすと上の式の扱い方でいいのです。 3)200g と 200g の 水溶液から 400g の 水溶液、その部分が氷となって水溶液が減っていく、 m=molality から 0.02x2 mol の Na+, Cl- が (400-x)/1000 kg がと考えると上の式にあてはまり 4)氷が増えていく状態( 氷ができはじめて、238g でき終わるまで)はあなたの考えは正しいですが、その後は 凝固点降下 の式は成立します。 5) すなわち氷はそれ以上できなくて、x は限定されるのです。ですから濃度は一定となり0.46も定まります。
お礼
氷ができなくなるわけですか! なるほど、よくわかりました! 詳しい説明ありがとうございます。