右手、左手の役割分担は現在の主要宗教発生以前からの
人類の習慣に起源があるのではないかと思われます。
従って明確な理由付けは困難で矛盾に目をつむり、現代まで伝えられている習慣、言語表現からいろいろ解説しているに過ぎないと考えます。はっきりしているのは左手が右手より悪いイメージで伝えられていることです。
その反対、右が上位、正、聖とみなされるようになり、
真っ直ぐ等の意味が付加されたのではないかと思われます。
インド(ヒンズー教。仏教発祥の地でもある)の文化的影響を受けた国やイスラム教諸国では左手は不浄とされ、食事、握手、人に触れる時には使ってはならないとされます。キリスト教では右手は神や天を表し左手は
不浄と少し意味が変わり、地獄や不幸、不吉を表します。しかし、メキシコの原住民の踊りでは征服者スペイン人役をする踊り手は、左手に十字架、右手に剣を持ち、一部のマリア像は左手に幼子イエスを抱いているものがあり、左手の役割が徹底していません。
日本では仏教渡来以前は左が上位とみなされ不浄、不吉等のイメージはなかったようです。
左大臣は右大臣より官職として上位。
左うちわ・・・楽な暮らし
左党・・・酒飲みのこと
古代中国では時代により左右の順位が変わったようなので日本の習慣は古代中国の影響(左のイメージが良かった時代)を受けたものが一部残り、その後、ヒンズー教
の影響を受けた仏教の左手不浄の考え方も取り込まれた可能性があります。
下記のような本があるようですが、図書館で探して見てください。
左手のシンボリズム「聖」-「俗」:「左」-「右」の二項対置の認識の重
松永和人 /九州大学出版会 2001/03出版 \4,725
お礼
それも疑問の1つなんです。 右が正しいと認めたとしても どうして正しい角度が90°なのか。 No.3の方のご回答にあるように、 まっすぐという意味もあって、 right line なら直線なんです。