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溶解度積について

参考書に、『AgCLのKsp>AgBrのKsp>AgIのKspであるから塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオンが等物質量ずつ含まれている水溶液に銀イオンを少しずつ加えていくと、AgI,AgBr,AgClの順に沈殿が生じる。』と書いてありますが、例えばAgIが溶解平衡に達した後に加えられた銀イオンは既に溶解平衡に達したAgIに影響を与えないのでしょうか?

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  • nious
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回答No.2

溶解度積(Ksp)の小さい順に沈澱が生じて行きます。 AgI → AgBr → AgCl Ag^+ を加えると先ず最初に AgI の沈澱が生じます。更に Ag^+ を加えると AgI の沈澱が増加、[Ag^+] は増加し [I^-] は減少します。 [Ag^+] は増加するから次に Kspの小さい AgBr が飽和、そして直後に沈澱が生じます。更に Ag^+ を加えると AgI 及び AgBr の沈澱が共に増加、[Ag^+] は増加し [I^-], [Br^-] は共に減少します。 [Ag^+] は増加するから次に Kspの小さい AgCl が飽和、そして直後に沈澱が生じます。更に Ag^+ を加えると AgI 及び AgBr, AgCl の沈澱が全て増加、[Ag^+] は増加し [I^-], [Br^-], [Cl^-] は全て減少します。 体積変化が無いように Ag^+ を加えて行くと最終的には全てのハロゲンイオンはほぼ 100% がハロゲン化銀として沈澱することになりますが、体積変化を考慮すると話はすこし複雑になります。

ryu2ets1582
質問者

お礼

大変よく分かりました! 本当に有難うございました。

その他の回答 (1)

  • nious
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回答No.1

[I^-] に影響を与えます。Ag^+ を加えると [I^-] は減少していくでしょう。 [Ag^+] が増加すると溶解度積:[Ag^+][I^-]=Ksp を満たすまで AgI の沈澱が生じて新たな溶解平衡の状態になります。加えた [Ag^+] は増加、[I^-] は減少します。(体積変化が無視出来る場合)

ryu2ets1582
質問者

補足

それでは加えた銀イオンは全てAgIとして沈殿してしまうのでしょうか? でもそう考えると臭化物イオンや塩化物イオンはAgBr、AgClとして沈殿しなくなりますよね(>_<)

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