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南無三世一切諸尊佛の意味を教えて下さい。
『南無三世一切諸尊佛』の意味を調べていますが分かりません。 すみませんが分かる方、教えて下さい。 よろしくお願いします。
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「南無」は、「南無阿弥陀仏」という時の「南無」。「身命をささげて仏陀・三宝に帰依しますのでよろしく」という意味の、まあ、枕詞のようなものです。 「三世諸仏」というのは、「過去・現在・未来にわたる」すべての仏様、という意味です。「三世一切諸仏」と言っても同じです。たぶん、「さんぜしょぶつ」で国語辞典を引けば出てきます。「せ」ではなくて「ぜ」です。 「尊佛」は、「佛(仏)」を尊んだ言い方。 つまり、お尋ねの文は、「私は身命を賭して、過去・現在・未来のすべての尊い仏様に帰依いたします」という意味になります。
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南無というのはサンスクリット語のナモーを漢字に音訳したものです。 梵語とお考えください。 意訳すると、敬意を示します、敬礼します、礼拝します、帰依します、などという意味になります。 南無阿弥陀仏、南無妙法蓮華経などの南無と同じです。 三世は過去、現在、未来の三つの世の中という意味です。 一切諸仏と言ったときには二通りの考え方があります。 過去、現在、未来という人間世界の時間経過に応じて各々の世界に仏様がいる、という考え方です。 過去仏、未来仏などと言います。 お釈迦様もこの過去仏に数えられます。 お釈迦様が亡くなれて長い時間がたったので、現在は世の中が乱れている、と考えるのが末法思想です。 現在を末法の時代とします。 この末法の時代の人々を救うのがお地蔵さまや観音様で、死ねば迎え入れてくれるのが阿弥陀様です。 未来仏としては、有名な弥勒菩薩があります。 三世一切諸尊仏とは、この過去、現在、未来の仏様の全てという意味になります 一切は全てという意味です。 諸はもろもろという意味で、どれもこれもということです。 尊は尊敬を表す尊称です。 これに対して、仏様の世界には人間世界のような時間は無いという考え方です。 つまり人間にとっての過去でも現在でも未来であっても随時現れることができるということになります。 過去でも現在でも同じお姿で現れて決して年をとらないのはこのことによるとされます。 この考え方であれば、何時の世でも現れる仏様の世界におられる全ての仏様ということになります。 以上を纏めますと 過去、現在、未来のいずれでも姿を現される全ての仏さまに帰依します、という意味になります。 蛇足 時間というものにつきましては、現代の物理学でも定義はなく、定義以前に存在しているものとして扱っています。 これに基づいて理論式が組み立てられ、その理論式から、全体がおかれた状況次第で時間の経過が早くなったり遅くなったりする、というアインシュタインの相対性理論などというものが考え出されました。 仏教特に禅宗などでは過去も未来も無く、全て現在である、という考え方があります。 時間というものをどのように考えるかで、アキレスは絶対に亀を追い越せないとか、飛んでいる矢は止まっている、とかパラドックスと呼ばれる思考実験のようなものが考え出されています。 SFのタイムマシンはこの時間を飛び越える機械です。 宇宙戦艦大和のワープも時間を飛び越える手法です。
お礼
回答ありがとうございました。 とても勉強になりました。
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