- ベストアンサー
地絡と蛇 - 地絡の原因と電線接触の関係について
- 地絡とは、電線路に樹木やクレーンのアームなどが接触することによって生じる問題です。
- 地絡の原因の一つとして、鳥類の巣にある卵を狙ってヘビなどが電柱や岩石をよじ登り、電線路に接触することがあります。
- この接触によって蛇は大地とつながり、地絡が発生します。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
55歳 男性 碍子は磁器で製造されており、絶縁抵抗が高い製品です 電柱をみると絶縁電線が碍子で浮かせてあります 碍子のヒダヒダで絶縁が確保されており、雨の日でも十分絶縁が確保されています 蛇は高圧線の接続部(充電部)に接触、残りの体はアーム部(接地側)に接触する 事で対地間3800Vの電圧に耐えられないので、地絡電流が流れ約1秒ほどで 変電所がトリップします 地絡の経路は充電部 → 頭部 → 胴体 → アームなどの接地部 → 大地になります 非常に短時間で停電するので黒こげにはなりません 蛇の皮膚もある程度の絶縁抵抗があり地絡電流を制限するからです
その他の回答 (2)
- info222_
- ベストアンサー率61% (1053/1707)
碍子は大地と間に一定以上かかるとアークが発生して地絡するように設計されています。電線への落雷、誘雷で異常な電圧が電線と大地間に発生した場合、碍子の両端の絶縁が破れアークが飛んで地絡させ、電線に発生した高電圧が送電線に繋がっている電力機器の破壊を防止しています。なので、すべての電柱や柱上トランスや鉄塔や碍子を取り付ける鉄のアングル等は大地に接地されています(電線工事を行う工事者の安全確保の意味もある)。高圧鉄塔や電柱の最上部をつないで張った電線は、落雷や誘雷により発生した異常電圧を遠方まで伝播しないように早く減衰させたり、直接電線に落雷するのを防ぐ役目を担っています。 なので、高圧電線を保持する碍子の両端には高圧電圧がかかっており、碍子(陶磁器製絶縁体)は高圧電線の高電圧(送電電圧)と大地の間の絶縁を保っています。なので絶縁体でもない蛇が碍子の両端の金属部分にまたがって接触した瞬間、蛇の接触箇所の両端に高電圧がかかり、絶縁が破れて大電流(地絡電流)が瞬間に流れ高温になって火花が飛んで黒こげに焼け焦げてしまいます。地絡電流が流れなくなって碍子の両端間に送電電圧が回復すると地絡は停止します。 カラスが洗濯ハンガーや金属の棒や太い針金を使って電柱上に巣作りする場合がよくあり、その際、太い針金が高圧電線と電柱の絶縁碍子を取り付けた鉄アングル(接地されている)の間に接触すつと地絡が発生します。この場合は地絡を起こした太い針金が大電流で溶融し焼け落ちなければ、送電系統に接地された遮断器が働いて送電が止まり、停電が発生します。電力会社の電気工事業者の作業員が、鳥の巣(主にカラスの巣)を取り除き遮断器を入れなおせば停電が復旧します。
お礼
詳細な回答ありがとうございました。新たな知識が増えました。
- mimazoku_2
- ベストアンサー率20% (1905/9111)
蛇を題材にすると、蛇はアース側にいます。 なので、言葉は「地絡」ですが、正確には「アースが接近しすぎた」ことによる「地絡」ですね。 電位は、高い方から低い方へ流れますので、条件が揃えば、地絡します。 猿も同じ事が言えますが、猿の場合は、「スイッチ」という表現の方がしっくりくるかもね。
お礼
回答ありがとうございました。参考になりました。
お礼
回答ありがとうございました。 >蛇は高圧線の接続部(充電部)に接触、残りの体はアーム部(接地側)に接触する 事で対地間3800Vの電圧に耐えられないので、地絡電流が流れ約1秒ほどで 変電所がトリップします 地絡の経路は充電部 → 頭部 → 胴体 → アームなどの接地部 → 大地になります なるほどと、手をうちました。よくわかりました。