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フェノール樹脂は何重合ですか?
予備校の先生にもらったプリントには縮合重合と書いてありますが、 テキストの解答は付加重合となっています。 どっちが正しいのですか?
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付加重合とはモノマーが付加反応によって結合して行く事によって重合体の分子が形成されて行くタイプの重合反応の事で、付加反応とは2重結合や3重結合などの多重結合が解裂して、結合が繋ぎ変わる事によって異なる分子同士が結合し、1つの分子になる反応の事です。 結合が繋ぎ変わるだけですので、付加重合が起きた際には、反応に直接関わった分子を構成ていた原子は全て重合体の分子に組み込まれて、原子の余りが生じ無い事が特徴です。 【参考URL】 コトバンク > ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 > 付加重合とは https://kotobank.jp/word/%E4%BB%98%E5%8A%A0%E9%87%8D%E5%90%88-123759 付加反応 - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%98%E5%8A%A0%E5%8F%8D%E5%BF%9C 一方、付加縮合とは付加反応と縮合反応を繰り返して重合体の分子が形成されて行くタイプの重合反応の事で、縮合反応とは2つの分子の双方が、その分子を構成している一部を切り離して、切り離しによって余った結合部同士で相手の分子と結合するタイプの反応の事です。 【参考URL】 重合反応 - Wikipedia > 3.3 付加縮合 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8D%E5%90%88%E5%8F%8D%E5%BF%9C#.E4.BB.98.E5.8A.A0.E7.B8.AE.E5.90.88 付加脱離反応 - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%98%E5%8A%A0%E8%84%B1%E9%9B%A2%E5%8F%8D%E5%BF%9C フェノール樹脂はフェノールとホルムアルデヒドを原料としており、ホルムアルデヒド分子中の酸素と炭素の間の2重結合が解裂してフェノールと結合する付加反応によってモノマーとなる分子が生成され、そのモノマー分子が水酸基や水素原子を切り離して、水分子を生成しながら結合する縮合反応によって重合します。 付加反応と縮合反応の両方によって重合が進んで行く訳ですから、フェノール樹脂の重合反応は付加縮合です。 【参考URL】※下記のURLのページの[注2]を参照の事 ドングリ > 高校化学 > 合成高分子 http://www.geocities.jp/don_guri131/02gouseikoubunnsi.html