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面白い話の組み立て方を教えてください
普段聞いてばかりなので自分から起承転結のある話をするのが難しいです。 雑談及び面接で面白い話をする際、どのように話を組み立てるべきでしょう?
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慣れていない人が「面白い話」と考えてもうまくいきません。 ふたつポイントを言います。 まず第一点、起承転結は考えてはいけないということ。 これは私がプレゼン手法を指導するときにいつも言っていることで、起承転結をやると、必ず最後はつじつまのあう結論になって終わりなんです。 要するに「めでたしめでたし」になってしまうのです。 こんな話、聞くに値しますか。めでたいんだったらもう終わった話ですから、聞かなくても問題ないじゃないですか。 起承転結でしゃべろうとすれば、ああ、起承転結でいくな、と判断されます。 そうすると、結だけ聞けばいいやという気分になります。 プレゼンで、何々をしたいと思いました、こういうことをしました。こういう問題がありましたが片付けました、という話しかたをされたら、眠くなります。 きっと最後はできたというのだろうなと予測するからです。だったら途中でどういう目にあったかなんて聞いても意味ないや、と思います。 私が指導上言っているのは、結起承未、という順で話せです。 まず、できたことを話します。 もしできたことをいわないで予算会議のプレゼンに出るのなら、決裁権のある忙しい重役がいつまで居るかわかりません。 だったら、達成したことを最初に述べて、予算は活かすことができた、とアピールしなければ意味ありません。 そして、そもそもどういう意図があって始めたかから説明し、最後は「できなかったこと」を言わなければ意味ないぞと教えています。 最初にできたこと、最後はできなかったこと、です。 できなかったことをでかすためには、予算をください、という論理になります。 最初にできたことをいった人間が予算を欲しいと言っているのです。説得力があるでしょう。 これを起承転結にしたら、あ、結局できたのか、よかったよかった、でおしまいになります。宿題がある?そんなのどうにかなるだろう、がんばれや、で予算はつきません。 サスペンスドラマがあるとして、ずっと寝ていて「犯人は誰だった?」と質問するという話になります。 仮に真犯人の名前が分かっても、感動も充実感もありません。 あいつが怪しい、いやあいつが仕組んでるのでは、といろいろ疑いながら見ていると名探偵が最後に意外な人物と動機を指摘するからおもしろいのであって、誰が悪者だなんて実はどうでもいいのです。 そこをよく意識すべきです。 冒頭にいきなり誰かが逮捕されて、あいつが悪者なんだと思わせた上でストーリーが展開し、最後に「事件は一体何だったんだろう」と思わせたら相当深い話と言うことになります。 飢餓海峡なんていうのは、原作もそうですが映画の演出法が見事でした。 引退した刑事の執念が実り、真犯人が現れたということを展開し、話が続きます。 ずっとこいつが真犯人以外にありえないと展開し、しかしなんか違うかもしれないと思わせ続けて、最後にその容疑者が自殺してしまう。 犯人だったかもしれない。もしかしたら違うかもしれない。ちなみにこの容疑者は三國連太郎です。 見ているほうの感動は違います。 第二点の話をしますが、だますことです。 こういう方向に話が行くだろうと思わせてそれを裏切るのです。 プレゼンでいいますと、何かの問題点を解決するための案を述べ、いかにもそれが有効であるような話し方をしていて、途中で、致命的な問題があるので失敗だと落とします。 これをすると、聴衆は乗り出して次の話を聞こうとし出します。 落語だとか舞台芸術的な用語でいうと「ツカミ」です。 この話を、その案を議論したら欠点がみつかったのでやらなかった、と説明したら、面白くもなんともありません。 そもそもそういう話しかたは起承転結になっていますから、聞く方からすると、くだらない。 自分も聴衆も同じ方向の指向で何かを期待するということを共有するように持っていき、一緒に船をひっくり返すのです。 そして一緒に船底につかまって生き残り策を考えていくという錯覚に持ち込むのです。 もっと単純にいえば、本当に話したいことはとっておいて、別の話題を話し、その話題をぶち壊すという手でかまいません。 お正月の話をしたいと決めたら、クリスマスの話をし出して、その話が頓挫するようにもっていって、「それはさておき、新年ですが」とやるやり方です。 クリスマスの話はでたらめなもので全然問題ありません。 相手に話を聞いてもらいたいと思う場合は、話の内容を充実させよう、ということは二の次にしてください。 まず気にすべきは相手の気持ちです。 どういう話なら聞く気になるか、どういうことは退屈か、それをよく考えてください。 そして、相手をいったん崖から突き落としかけて手を握って助けるというやり方を考えましょう。 これさえ気にすれば、相手はあなたを話し上手だと「誤解」してくれます。
お礼
ありがとうございます。知りたい・聞きたいと言う雰囲気にもって行くようにします。