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気象衛星について
衛星には、衛星放送などの赤道上を回る静止衛星と、ランドサットのような静止衛星でない衛星(なんと呼ぶのか知りません)があると思いますが、『気象衛星ひまわり』などはどちらに該当するのでしょうか? 日本上空にあると思われるので、静止衛星だと思うのですが、必ずしも赤道上になくても静止できるものなのでしょうか?
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静止軌道を回る衛生を静止衛星と言います。 静止軌道とは赤道上空3万6千kmに展開し地球の自転速度と同一の速度で地球の周りを回転している衛星軌道のことです。気象衛星に限らず通信、放送、観測など様々な衛星が打ち上げられています。 この軌道にある衛星は地上から見たときに見かけ上静止しているように見せることができるため静止衛星といいます。日本の上空ではこのようなことはできません。そのため、気象衛星は世界を4つのブロックにわけて4機が打ち上げられています。日本、オセアニアはMTSAT(GMS)アメリカはGEOS(現在2機起動中で一気はオセアニア、東南アジア日本上空を観測)、インド・東アジア域はINSAT(インサット)、欧州アフリカはMETEOSAT。 静止衛星は、日本及びオセアニア、東南アジア域ではアメリカの旧型気象衛星GOES(設計寿命終了済み、いつ停止してもおかしくない機体)が担当しており、ひまわり5号は設計寿命と電池寿命のためその役割を終えています。既にだいぶぼろが出ているようで、かなり電池などの節約をして動作させている状態。 後発として打ち上げられたMTSAT-1はH2ロケットの打ち上げ失敗により洋上に墜落しました。 現在、後発のMTSAT-1R(多目的運用衛星)が今年暮れから来年の打ち上げを予定して準備中。(製造は完了済み、既に種子島宇宙センターに搬入済み) ちなみに、静止ではない気象観測衛星には極軌道衛星のNOAA(ノア、アメリカ)とMETEOR(ミーティア?、ロシア)の2機があります。 この2機はその名の通り極を中心に観測する物で、赤道上の衛星では観測できない極域を観測するために地球を縦方向(南北)に低空で回りながら観測します。そのため細かな観測が可能ですが、自転によって同じ場所を定点で観測することが出来ず半日周期で同じ場所の情報を送ることしかできません。 最後にもう一つ。静止軌道上の気象衛星は秋分の日と春分の日には地球の影に入り、ソーラーセルが停止状態となるため深夜の一定時間、観測ができなくなります。 いかがでしょう。 ちなみに、ランドサットは地球観測衛星、地球資源観測衛星などと呼ばれる衛星。静止軌道を回らない準回帰軌道の観測衛星です。 ここまでは知っていましたがネットで調べた情報では、正式には太陽同期準回軌道(衛星)と呼ばれるみたいですね。
お礼
ありがとうございます。つまり日本が用いている気象衛星は、日本上空にあるわけではなく、赤道上から撮影しているということですね。3万6千キロというと、地球一周分くらいの距離ですよね。静止衛星は、もっと大気圏ギリギリ付近を飛んでいるとばかり思っていました。それだけ高ければ、日本付近の撮影も出来ますね。 地球の影に入るというのが、春・秋分の2回だけというのはどういう意味でしょうか?