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小腸のバリウム造影検査について

小腸の透視をともなう造影検査についてなのですが、 骨髄の被曝量はどのくらいでしょうか。 注腸造影の皮膚線量が透視1分10mSV、撮影1~2mSV、 赤色骨髄は8.2mSVとしているサイトが結構あるのですが、 透視時間によって変わってくるのに、 骨髄8.2mSVと書いてあるのがよくわかりません。 透視20分として、200mSVなのに8.2mSVで済むのでしょうか。 これを参考にして考えると、 小腸だと大腸注腸造影の2~3倍と考え、 骨髄被曝はだいたい16~24mSVと思えばいいでしょうか。 よろしくお願いします。

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回答No.3

>X線TVで途中途中でずっと見ながら >透視しながら撮影もするという検査です。 もしかして「TV検査ではX線が常時放射されている」と思っているのかもしれませんがそれが大間違いです。正確には「ごくごく短いX線放射」を連続で行なって「何千、何万枚」と得られた画像をアニメのように連続で再生できるものがX線TV検査装置なのです。これはデジタル化によって可能になった技術の1つです。CT撮影はこのシステムを大規模化したもので原理は一緒のはずです。 では「何千、何万枚」と撮影されたら結局常時放射しているのと変わらないじゃないかとなりそうですが、X線TV検査は1回の放射量が従来のネガなどに比べてはるかに少ないのです。なぜかというと少ない線量で人間には不鮮明で判断出来なかったものが、コンピューター処理されることによって治療に必要な精度をもった画像が得られることになったからです。これはネガ撮影では出来なかったことです。 この技術が開発された頃は、たしかに皮膚線量で30mSvの被ばくがあるとされていましたが、現在は高くても10mSv前後という装置がほとんどです。パルスの回数と線量を低下させることでさらに被ばく量を低く設定することが可能なX線装置もあります。 なお注腸検査では1時間で10枚程度で判断することができるので装置は最低レベルに設定してあることがほとんどです。この設定では最大で皮膚上の被ばく量が5mSvぐらいになります。アニメーションの動きがなめらかであればそれだけ高いレベルに設定されていて、たしかにそれだけ被ばく量が大きいことは認めますが、それでも最大10mSv程度なので「問題ない」と考えて時間ごとのデータを抽出するという人もいます。最新のものでなければ多少この値は大きくなるかもしれません。 CTでの検査なども含めて、このことになかなか納得してくれない人が多いのも確かです。とくに年配の方は、時間をおいて何回も撮影するX線単純撮影の方がはるかに線量が多いにも関わらず、被ばく被害について何度も訊ねてこられる方もいます。 しかし注腸検査は腸内の動きをみることによって病変を判断する検査であり、腸内の動きが動画のように得られればそれだけ正確に診断出来るのです。

momo201510
質問者

お礼

くわしい説明をありがとうございました。

その他の回答 (2)

回答No.2

>(ICRP Pub.34の数値) 本を持っているなら分かると思いますがその資料が書かれたのは1980年代です。透視法にネガフィルムが出てきたりしていますが歯科のレントゲンですらデジタル化されているのでこの点でも技術的には一歩も二歩も違います。現代はその本に書かれている値の半分から三分の一以下までの線量で済む装置が大半です。東芝が販売しているX線装置のサイトに具体的な数値が示されていますのでご覧になってください。 >1分10mGyなのに ですからX線が1回の撮影で放射されるのは数秒程度です。1分10mGyというのは撮影した枚数の問題です。あなたが仮に1時間X線検査を受けたとしても実際にX線を照射された時間は秒単位での話でしかありません。最新の装置では部分被ばくも考慮して線量自体も細かく調整されるので、たとえば線量がもっとも多いとされるCTでも予想される被ばく量は10mSvで単純なデジタル撮影の場合はその30%ほどになります。現在はネガを使う場合もコンピューター制御なのでこの数字に大きな変化はありません。 なお資料中では病院によって差がでるとされていますが、これは当時は担当する技師の技量によって大きく左右されたからです。 現在は放射から撮影までコンピューター処理されますので各病院間での被ばく線量は多少上下することがあっても10mSv、10mGyを超えることはないです。1回の撮影で20mGyを超えれば医療事故レベルです。 なお以上の数値は全て皮膚線量です。あなたが気にする骨髄被ばくは実際にはこの数値よりもずっと低くなります。

momo201510
質問者

補足

CTの撮影ではなくて 小腸をバリウムが流れる様子を X線TVで途中途中でずっと見ながら 透視しながら撮影もするという検査です。

回答No.1

透視時間は照射時間ではありません。照射時間は0.1秒単位のわずなもので長くても数秒です。20分と示されているのは複数回撮影して解析するからです。通常のガイドラインで示されている被爆量は複数回撮影した時のトータルのもので、20分も照射していたら放射している側も放射線障害を起こします。この為、長期間にわたって検査する場合は半年ほど時間をおかなければなりません。 レントゲン技師の方が詳しいと思いますがレントゲンは通常放射線の強さで造影される画像が異なりますので、体の部位によって被爆量を考えて撮影しません。皮膚だから多いということはなく体内の撮影したい部位を透過するのに必要なだけの強さのX線を使います。 さらに線量は通常、時間あたりの被爆量を表しているので強さが200mSvでも200mSv/h(一時間浴び続けると200mSvの被爆したことと同じになる)であり、このため実際の照射時間は短いので低くなるのです。 なお機器によって放射線の強さは違ってくるのですが骨髄8.2mGy(mSvとほぼ同じ単位)はCTで撮影したもののトータルであって1回の撮影でこれだけの線量を要する機器は日本にはないと思います。 仮にレントゲン機器の照射能力が200mSv/hだとすると常時浴び続けたとして危険な線量の境目といわれる100mSvに達するには30分かかります。実際に健康を害するとされる1Svには5時間です。 あらためて言うことでもありませんが、骨髄に24mSvも被爆することは絶対にありえませんし有り得たとしたらその病院の医師や技師は放射線障害で死んでます。

momo201510
質問者

補足

単位がmSVではなくmGyの間違いでした。 (ICRP Pub.34の数値) 1分10mGyなのに 小腸の数十分の透視で 骨髄が8.2で済むのかなという疑問です。