仮差押の供託について

質問

現在、賃借を行っている地権者が仮差押となり（月20万円、毎月末までに翌月分を支払）、仮差押の命令により支払の禁止を命じられております。
そのため地代は毎月、法務局に執行供託を行っております。

仮差押債権目録では「平成15年10月20日から平成16年9月19日までの
間に弁済期の到来するものについて、弁済期の早いものから頭書金額に満つるまで。」と記載されており、月額20万づつの供託のため仮差押債権額として記載された500万円には当該期間中には達しません。

そこで何点か不明な点があるのですが

9月以降の地代は、月末までの支払のため9月末支払分より地権者へ支払ってしまってよろしいのでしょうか？

また、支払先口座も仮差押をされておりますが、当該口座に振込ことで地権者は受取ることはできなくとも債務を履行したことになるものなのでしょうか？
もしくは、地権者に現在差押をされていない新しい口座をきき振込むべきものなのでしょうか？

9月以降は地権者に支払ができるとして、第三債務者としてその後に確認や手続きをしておくべきことは何かあるのでしょうか？
仮差押の命令を履行したのでそれ以後に行うことはないのでしょうか？

回答No.1

law_amateur · ベストアンサー

仮差押債権目録に書いてあるとおりです。平成１６年９月２０日以降に弁済期が到来する地代債務については仮差押えの範囲ではありませんので，地主に支払ってください。満額に達していなくても問題ありません。

　銀行預金の仮差押えは，地代の仮差押えとは違って，単発ものです。地代などの差し押さえは，継続的給付にかかる債権の差し押さえといわれて，差押命令が送達されたあとに発生する将来分まで差し押さえの対象となります。しかし，預金の差し押さえは，差押命令が送達された瞬間に存在した預金だけが差し押さえの対象で，将来新たに発生する預金債権は差し押さえの対象ではありません。ですから，元の地代の支払口座に振り込んでも何の問題もありません。地主は地代を受け取ることができます。

　銀行としては，差押命令の送達を受けたときに存在した預金債権を別段預金に移し替えるという手続をしますが，債務者名義の口座は，そのまま（別段預金への振り替え分を除いた状態で）従前どおり使うことができるのです。

　９月以降に確認すべきことは特にありません。

お礼

ご回答御礼が遅くなり申し訳ありません。
大変参考になるご回答ありがとうございます。
支払期日が事後に到来するため全額をそのままでよいのですね。
ご回答を参考に手続きを進めます。