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日本語教師の方にお尋ねします。「はじめて」について

発展途上の日本語教師です。 以下について少し混乱してきましたので、アドバイスをいただけませんでしょうか。 「はじめ」は名詞で、漢字は「初め」、英語では「the beginning」 「はじめて」は副詞で、漢字は「初めて」、英語では「for the first time」かと思います。 「~て」は動詞の活用のひとつ(食べて、飲んで、行ってなど)が代表的ですが この名詞の「初め」に「て」がつくことで副詞化されることを知りませんでした。 「初めて」の他に同様の例があまり思い当たらないのですが、どのように解釈すればいいでしょうか。 ご教示ください。 どうぞよろしくお願いします。

みんなの回答

  • kine-ore
  • ベストアンサー率54% (808/1481)
回答No.4

端緒として「端(はし)」の時期や位置を状態性で表す「初め」と、物事の生成や発動を動態性で示す「始め」に分離されると見ると、名詞「初め」の状態性の高まった名詞「最初・初度」を指すのが「初めて」であり、名詞「始め」の発動性を高めた動詞が「始める」であり「始まる」であると捉えることもできます。 状態性を表わす名詞「初め」と「初めて」はいわゆる時の名詞や序数詞として、したがって助詞なしで単独で連用修飾語となれるのだと見なせます。 ここでの「て」は完了の助動詞「つ」由来の語尾となって、「初め」より一層の既定・確定性を高めた連語がこの名詞「初めて」なのだと見られます。 格助詞・・・初めての体験。初めてになる。 断定の助動詞・・・初めてだ。 一方、接続動詞「て」について、感覚動詞と連動した場合にその内容を示す用法があり、これが結果として副詞的な連用修飾を果たしている場合も多いでしょう。 感覚動詞・・・初めて知らされた。初めて味わった。初めて見た。 例文が上げられていないので「初めて」だけ取り出しても論じにくいことですが、名詞でない場合は一般的には副詞という扱いになるでしょう。ただし、とくに副詞語末と化した格助詞「て」と見なすには及ばないでしょう。

Rozsy
質問者

お礼

こんばんは。 ご丁寧なご回答をどうもありがとうございました。 少し難しくてすぐにはピンとこないのですが 何度か読み返し理解に努めたいと思います。 どうも有難うございました。

  • msMike
  • ベストアンサー率20% (364/1804)
回答No.3

回答者を「日本語教師」に限定されているのに、素人がしゃしゃり出て済みません。 「日本語教師」の貴方に確認したいことがあります。 》 名詞の「初め」に「て」がつくことで副詞化される… 先生、それって何処でお知りになりましたか?出典を教えてください。 と申しますのは、「はじめて」は動詞「はじめる」の語幹「はじめ」+「て」だと、今まで私は思っていたからです。 一方で、新明解国語辞典の【初(め)】の項には次のような記載があります。ご参考までに。 II.動詞「始める」の連用形 【初(め)て】:副詞 「用例・作例」の一つに「はじめてにしてはよく出来た」 この用例の「はじめてにしては」は「副詞(句)」とは思いますが、その一部の「はじめて」も副詞なのかは疑問に思います。

Rozsy
質問者

お礼

こんばんは。 一緒に考えてくださいまして有難うございます。 多少誤解があるようなので補足させていただきます。 日本語教授法を学び初めて知ったことなのですが、日本人が国語として習う日本語と、外国人が外国語として習う日本語は教授法そのものが異なります。 従いまして「日本語に詳しい方」ではなく「日本語教授法」をご存じの方を意図したつもりでタイトルに「日本語教師の方」とさせていただきました。 それは差別的な意味では決してなく、国語での解釈および用法説明では、私自身がすぐにピンとこないためです。 そうした誤解を招くことのないよう、今後タイトルには十分留意してまいります。 さて名詞の「初め」に「て」がつくことで副詞化される、という私の文章に出典はありません。 そうとしか説明がつかないため、そのように書きました。 またそうした用法例が他に思い当たりませんでしたので混乱し、この件を投稿しました。 おっしゃいます通り「始めて」は「始める」の語幹である「始め」に「て」が付加されたものです。 しかし「はじめて食べました」で使用する「はじめて」は「始めて」ではなく「初めて」かと思います。 他の方へのお例欄にも記しましたが「初める」という動詞はありますが、これは読み方が「そめる」であり「はじめる」ではありません。 「初め」であれば、それは「初める」の語幹ではなく、名詞の「初め」に「て」が付加されている、 そしてそれが「副詞」と化されている、その事実を書いたに過ぎません。

noname#209747
noname#209747
回答No.2

<引用始> たしかに、 「何て」 「努めて」 ぐらいしか思い浮かびませんね・・・。 ただ、これらの場合も、「何て」は「何と」の音便ですし、「つとめ‐て【努めて/▽勉めて/▽力めて】」と表記する副詞はあるものの、名詞の場合には「つとめ【勤め/務め】」という表記しか見当たらない。 そうなると「初めて」は、おっしゃるように特殊な例ということになるのかもしれません。 「次第 に」 「互い に」 などは案外多そうですが。 ここからは、かなり個人的な感覚に基づいた推測になります。 まず、「初めて」を完全に独立した副詞と考える道もあるかと思いますが、辞書などによると、「初めーて」のように複合語としての表記もあり、今回は「名詞」+「て」の形と考えた上で、その成り立ちを推測してみたいと思います。 ご存知かもしれませんが、動詞・形容詞の連用形がそのまま名詞となる転成名詞と呼ばれるものがあります。 たとえば、「流れ」など。 同時に「流れて」は、連用形+接続助詞であり、副詞的に働いているとも言えます。 むろん、「流れて」という副詞は存在しませんが。 「始め」も、「始める」という動詞からの転成名詞で、「始めて」は副詞的に働いていますが、これも「始めて」という副詞はありません。 一方、「初める」という動詞はないため、「初め」は(転成名詞ではなく)純粋の名詞と考えて良いのでしょう。 転成名詞+「て」という形の「始めて」は副詞的な用法ですが、「始め」と「初め」が意味的に近似している上に読みが同じということで、純粋名詞の「初め」+「て」も副詞的な用法として使われるようになった。(むろん、意味は異なる) しかし、「初め」自体に副詞的な意味が元々備わっていた(「初め気づかなかった」など)ため、「初めて」という複合語のほうは「純粋な副詞」として成立させることにした。 かなり独断的かもしれませんが、専門家のご回答があるまでの暇つぶしとしてご照覧くだされば幸いです。 <引用終>

Rozsy
質問者

お礼

こんばんは。 ご丁寧なご回答をありがとうございました。 どのように解釈していいものか、私自身本当にまだよくわかりません。 一緒に考えてくださいましたことに感謝いたします。 どうも有難うございました。

  • marisuka
  • ベストアンサー率38% (657/1686)
回答No.1

 改めて、返って、ひいて(は)、などを思いつきました。  どのように解釈するか、ということですが、元の動詞の「改める」「返る」「ひく」をしてみたところ、ということでしょう。  「初めて」の場合は「始める」ことをしてみたところ、という解釈でいいのではないですか。ただ古来からの日本語(和語)では「はじめる」だけなのですが、漢字の世界では「始」と「初」の区別があるので「始める」「初めて」の違いがあります。  こんなところでいかがですか。

Rozsy
質問者

お礼

こんばんは。 早速のご回答を有難うございます。 一緒に考えてくださいまして、大変感謝しております。 私も日本語教授法を勉強して初めて知りましたが、日本人が国語として習う日本語と、外国人が外国語として習う日本語は教授法そのものが異なります。 後者の意味での「日本語」では、おっしゃいます通り「改めて」は「改める」、「返って」は「返す」、「ひいて」は「引く」が「辞書形」といわれるフォームで(つまり辞書に出ている形です)この辞書形を「~て」に変化させる方法は規則正しく確立されています。 「初めて」と「始めて」は、辞書によってややまちまちで、同様に扱うものもありましたし、別に扱うものもありました。(しかし発音のアクセントは異なります。「初めて」は「じ」がアクセントですが、「始めて」は「じめ」がアクセントです。) 「始めて」の辞書形は「始める」ですが、「初めて」は動詞の原型がありませんので辞書形はなく、「副詞」としかありません。 今回調べてわかったのですが「初める」という動詞があるようです、しかし読み方が「はじめる」ではなく「そめる」でした。 私がこれまで勉強した範囲では名詞である「初め」に「て」がつく例は目にしたことがありませんでした。名詞の後に「で」であれば然るべき文法があります。たとえば「田中さんは日本人で独身です」のような文章です。しかし「で」ではなく「て」という例が他に浮かばず「これは一体???」と頭をかかえてしまった次第です。 重ねましてどうもありがとうございました。

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