こんにちは。
もうご存知のとおり、人間の体はつま先から頭の天辺まで細胞でできています。言い換えれば細胞が生きているからこそ人間も生きているのです。細胞が生きていくために必要なエネルギー源は「アデノトリリン酸」という物質のみです。
精をつけるためにウナギを食べても、スッポンを食べても人間を作っている細胞のエネルギー源は、あくまでもアデノトリリン酸のみだということです。以後はアデノトリリン酸のことを「ATP]と書かせていただきます。
細胞の中には「ホスホジエステラーゼ」という酵素が含まれています。この「ホスホジエステラーゼ」の役目は、細胞の中にエネルギー源として入ってくる「ATP]を、細胞が生きていくために必要な分だけ取り込んで、余計な分を細胞の外に追い出すことです。今は死語になりましたがこれを「ホスホジエステラーゼのATP抑制効果」と言います。
ところが、人間がコーヒなどを飲んでカフェインを摂取すると、ホスホジエステラーゼの働きが妨害されてしまうのです。つまり、細胞は細胞内に入ってきた「ATP]をあればあるだけ使うことができるようになってしまうのです。
このようになると、細胞が活性化をします。人間の脳とて細胞の集まりですから細胞が活性化をすれば、頭がすっきりして目がさえてきます。また、腎臓も細胞の集まりなので活性化をすれば腎臓の働きが活発になります。
そればかりではなく、人間のありとあらゆる部分も細胞の集まりなので、体の全部が活性化をして体調も良くなります。これが一般に言われているカフェインによる「利尿作用」、「覚醒作用」、「消化の促進」、「疲労回復」というものです。
ただし、人間がカフェインを摂取しても全員の体調が良くなるわけではありません。一部にはカフェインの耐性がない人間がいます。カフェインの耐性がない人間がカフェインを摂取すると、不安になったり落ち着かなくなったり、精神的に不安定な状態になります。
そのようなわけで、質問者さんはカフェインの耐性がないか、弱いかのどちらかが当てはまっていると考えられます。カフェインはアルコールと同じ薬剤です。薬剤には必ず「毒」としての作用があります。なのであまり気にする必要はありません。