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日本語の連濁の法則がなぞです。

例えば、「大船に乗った気持ち」は、オオブネ と濁音化が 起きますが「黒船来航」は、クホフネ で濁音化しませんよね 何故でしょうか?時々混乱してしまいます。 そもそもハ行とバ行では、唇の動きも発音もぜんぜん違いのに 入れ替わったりするのは何故でしょうか、?

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回答No.6

連濁について、 全般的に通じる法則は見つかっていないようです。 日本語を母語とする人々は、 複合語を発音する際に連濁の法則を特に意識していません。 連濁の有無は、 言葉が多くの話者によって用いられるうちに定まったものです。 たとえば、 「三階」は連濁を伴って[さんがい]と読む人と 連濁を伴わずに[さんかい]と読む人がいますが、 そのどちらが優勢なのかは地域によっても異なるようです。 日本語を外語として学習する場合においては、 連濁の有無が予想と異なる事例に遭遇したら、 それを個別に覚えることになるでしょう。 連濁が起こりにくい場合として、次の2つが挙げられます。 ア.第2拍が濁音である要素が他の要素の後ろに続く場合。 イ.和語である2つの要素が対[つい]をなしている場合。 場合ア.の事例は、 回答No.4においてkzsIV さんが沢山、紹介しています。 その他の事例を挙げておきます。 ~・かご (「竹かご」)、 ~・かび (「青かび」)、 ~・くじ (「宝くじ」)、 ~・くず (「星くず」)、 ~・けが (「大けが」)、 ~・さじ (「大さじ」)、 ~・とび (「縄跳び」[なわとび])、 ~・はじ[恥]       (「赤恥」[あかはじ]/       例外「赤っ恥」[あかっぱじ]、 ~・はば (「歩幅」[ほはば])。 場合イ.の事例を、 そうではない場合の事例と比較しながら示します。 「山川」[やまかわ] <山と川>/ 「山里」「やまざと」 <山間の村落>、 「草木」[くさき]  <草と木>/ 「草花」[くさばな] <草に咲く花>、 「白黒」[しろくろ]  <白と黒><善と悪><無罪と有罪>/ 「黒白」[こくびゃく] (ほぼ同じ意味ですが、 連濁が漢語で起こっていて、和語では起こっていません)。 > そもそもハ行とバ行では、唇の動きも発音もぜんぜん違いのに > 入れ替わったりするのは何故でしょうか、? これはハ行の子音の変遷とも関係しているかと推察します。 現代のハ行の子音(標準的な発音)は3種類あります。 「ハ」「ヘ」「ホ」の子音 ……咽頭(のど元にある発声器官)による摩擦音。 「ヒ」の子音 ……硬口蓋(上あごの裏側の前寄りの部分)による摩擦音。 「フ」の子音 ……両唇による摩擦音。 このうち、 両唇が遠く離れている「ハ」「ヘ」「ホ」「ヒ」の子音と、 両唇による破裂音であるパ行の子音[p]やバ行の子音[b]では、 発音の仕組みが似ていませんね。 他方、 近接した両唇による摩擦音である「フ」の子音と 両唇による破裂音であるパ行の子音[p]やバ行の子音[b]では、 発音の仕組みが似ています。 たとえば、 「蒸し風呂」[むしぶろ]という複合語において、 「フ」の子音は連濁により濁音となっていますが、 これを清音にして[むしふろ]とし、両者を交互に発音すると、 「フ」の子音とバ行の子音[b]の発音が近いことが わかると思います。 ところで、ハ行の子音の変遷は、次のように推定されています。 1.奈良時代以前には、   ハ行の子音は、パ行の子音[p]と近かった。 2.中世にはハ行の子音は、   現代の「フ」の子音に変化した。 3.江戸時代以降になって、   「ハ」「ヘ」「ホ」「ヒ」の子音が   現代と同じ子音に変化した。 この推定によれば、 かつては「ハ」「ヘ」「ホ」「ヒ」の発音と パ行の子音[p]またはバ行の子音[b]の発音とは 近かったわけです。 その時期において ハ行からパ行またはバ行への連濁が定着した複合語の中に、 現代においても同様な連濁を伴って発音されているものが 少なからずあるだろうと思われます。

aisin217
質問者

お礼

うーんなるほど 古代の音素体系の変化を引きずっているのですね 一番詳しく回答してくださった貴方にベストアンサーを上げたいと思います

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その他の回答 (6)

回答No.7

【訂正】 回答No.6において、 場合ア.の「その他の事例」として 「~・くず (「星くず」)」を挙げたのですが、 zsIV さんによる「かみ・くず」と重なっていましたので、 この事例は削除いたします。

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回答No.5

既に正解があるが、まず、「連濁の法則」などというものは存在しない。しかし、「連濁」という概念は必要で、それを知らないと、「連濁の際は旧仮名を用いる」という「鉄則」を守れなくなる。 連濁の際には、「ず」となるべきところが、旧仮名の「づ」になりますし、同様に、「じ」は「ぢ」になります。こういう例外の無い法則に従う為には、「連濁」とは何かを承知していないといけません。即ち、今日のルールでは、旧仮名を遣うべきところは、「は」「を」などの助詞の他、もう一つ、「連濁する時」という決まりがあるのですね。 「大船」や「黒船」は、旧仮名が関与しませんから、法則の無いモノとして慣用に従うほかありません。 連濁とは、二つの語彙を「接着」する為の一つの手法ですから、濁音化する他に、音自体が変わったり、イントネーション(アクセント)が変化したりもします。 例えば、「風車」は、「かざ」「ぐるま」でして、こういう大きな変化は、元の語彙から、大きく逸脱してゆくほど、大きく音が変化するというのが、大まかな法則ということになっています。 つまり、「風車」は、もともとの「風」とか「車」とは、全く別物に変化しちゃってるという理解で良いのだと思います。だから、「かぜ」が「かざ」になるなど、連濁以外に「接着要素」が加算されているのでしょうかね。

aisin217
質問者

お礼

なるほど 連濁とは奥の深いものですね

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  • kzsIV
  • ベストアンサー率53% (238/446)
回答No.4

次のような場合、連濁になりにくい、ということが認められています。 ひと・かげ ほし・かず はる・かぜ まち・かど つち・かべ  すり・きず おれ・くぎ かみ・くず なま・くび あか・さび みち・しば いと・すぎ くび・すじ ふり・そで ざる・そば なが・たび よつ・つじ まゆ・つば あま・つぶ たき・つぼ  つまり後部要素の2音目が濁音の時、連濁は起こりにくい、という「法則」です。このことに初めて気づいたのは明治初期の御雇外国人教師のライマン氏です。 現在、連濁をテーマに研究するには   漢語 と 和語 の別   歴史的な 音変化   アクセントのちがい   語構成 などをも考慮する必要がありますが、それでも法則性を見出すことは難しいようです。 二字漢語の場合、「一字目が「鼻音韻尾」の場合は連濁」という古い発音が現代に引き継がれることもありますが、新しい語の場合、連濁にならないことがあります。   源氏  げんじ(←gwenshi)   楠氏  なんし(←namshi) 日本語の、は行音 は、古代から現代まで p→f→h と変遷したので 古代の非連濁 が 近世の連半濁 になって 複雑になりました。  三本 さんぼん   新本 しんぽん  「─ふね」の場合、『大辞林』で「非連濁」になっているのは  あかふね、うきふね、いたふね、いりふね、いわふね、  きつりふね、くりふね、くろふね、しろふね でふね、  なかふね、ひきふね、ひとふね、みふね、よふね の15語前後ですが、「─ぶね」は240語近くあります。

aisin217
質問者

お礼

詳しく回答してくださり嬉しいかぎりです

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  • msMike
  • ベストアンサー率20% (371/1817)
回答No.3

貴方が外国の方であればご尤もな質問だけど、日本人なら今更質問するのが奇妙です。 なぜなら、そのような連濁の法則はないので、日本の学校でも教えないからです。 その手の読み方は慣用的なものと言えます。

aisin217
質問者

お礼

ご回答いただきありがとうございます

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  • trytobe
  • ベストアンサー率36% (3457/9591)
回答No.2

だって、「大船」は「おおふな」とも「おおぶね」とも読むので、法則性が無いと割り切ったほうがマシです。 無理に規則性を作ろうとしても、「例外が多すぎて覚えられない法則」ができるだけです。

aisin217
質問者

お礼

ご回答いただきありがとうございます

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  • maiko0318
  • ベストアンサー率21% (1483/6969)
回答No.1

法律のように決まったルールがないのが言語です。 ルールを強いているのはフランスだけです。 冷たいようですが、覚えるしかないです。

aisin217
質問者

お礼

ご回答いただきありがとうございます

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