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「罪と罰」の酔っ払いの心理
ドストエフスキー「罪と罰」の第一章にマルメラードフという酔っ払いが出てきました。(読んでる途中) この人の心理がわかりにくかったので教えてください。 次のような人物設定です。 ・下級官吏で、妻と妻の連れ子3人(4人?)と生活している。 ・何年も真面目に働いていたが、リストラで失業して以来家に寄り付かなくなり、家財道具を売っては外で飲み続ける。 ・妻は肺病でどん底の生活。十代の娘が売春してやっと生活する。 ・やがて職場復帰を果たす。家族との関係も改善され、最初の給与をきちんと入れる。 ・しかしある日突然、仕事を放棄し、妻のサイフから給与の残りをとって出奔し、すべてを飲んでしまう。 ・五日経って家に帰る。気の強い妻に罵倒され、なぐられながら「これが快感なんだ」と叫ぶ。 心理学でこういう性格のことをなんと呼ぶのでしょうか? 妻に殴られ罵倒されることに慣れて、いつしかそれが快感になってしまったと理解してよいでしょうか? そんなことってあるんでしょうか?
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お礼
ありがとうございます。 悪いとわかっていてもやってしまう心理は理解できます。 ギャンブルやアルコール中毒がそうですね。 マルメラードフは弱い人間ですが、アルコール中毒ではなさそうです。 「堕落する」ことに快感を感じているのかなと思いましたが、そんな快感があるのかがわからないのでこの質問をしました。 もしかしたら妻から罵倒され、殴られることに快感を得るマゾヒストなのかとも思いました。 しかし文脈からはマゾヒストではなさそうです。 「快感」に関しては、「罰を受けることの快感」よりも、「罪をおかすことの快感」の方が大きいのではと感じています。 仕事も家族も何もかもがうまくいっているときにふと魔がさして、すべてをメチャクチャにしたいという心理はありそうに思えます。 貴重なご意見ありがとうございます。 とても参考になりました。 とくにネタばれの部分は作品の解釈上重要に思われます。