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「罪と罰」よりもエグい作品
いまさらですが、ドストエフスキーの「罪と罰」を読みました。 「罪と罰」のなかで最も衝撃的だったのが、 主人公が殺人を犯すシーンを主人公の主観で、グロさを感じるほど克明に書かれていたことです。 142年前にこの作品が書かれてから、多くの小説が生み出されましたが、 これを超えるリアルさ、過激さが書かれた作品はあるのでしょうか?教えてください。 超えているか否かという判断は、それぞれの回答者におまかせします。 ちなみにバタイユ、サド、大江健三郎、沼正三は読みました。
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ちょっと別のグロさかもしれませんが・・・『闇の子供たち』という本があります。クソリアリズムで書かれた某途上国の売春事情を刻銘に描いた作品です。私が知人に勧めたところ、読みきった人は半分もいない。著者はけっこう有名ではあります。この前、別の作品が映画化されました。 あと村上龍なんかも結構書きますね。作品にもよりますけど。
- may1995
- ベストアンサー率56% (712/1262)
たしかに、ほかのかたのご回答にある「蠅の王」は 私も最後の瞬間の...まで、衝撃を受けました。 前になりますが、(といっても罪と罰よりは だいぶ新しいですけれど) パトリック.ジュースキント「香水」もけっこう 衝撃的でした。なにがどうというのは書かずにおきます。 そうですね...それと、アゴタ.クリストフ「悪童日記」も 衝撃という点ではけっこうどーんときました。 日本では、船戸与一「猛き箱舟」の、 主人公が恋人の...のシーンがかなり。 それがあるので、 最後まで読むと感動の嵐ですが。
- harepanda
- ベストアンサー率30% (760/2474)
「蝿の王」がいい感じだと思います。描写のグロさでは劣るかもしれませんが、極限状態に置かれた子供たちの殺し合いや、蝿の王ベルゼブフを持ち出す象徴的描写という別の側面が強いです。 ちなみに楳図かずおの「漂流教室」(ドラマ版、映画版じゃなく、オリジナルの漫画じゃなきゃダメ!)が、漫画界の「蝿の王」と呼ばれることがあります。
- execrable
- ベストアンサー率27% (58/208)
殺人のグロさ、ということでは、「罪と罰」はあまり印象に残っていません。しかし、パワフルな作品だとは思いました。 そういうグロさではなく、センセーショナルという意味では、おなじドストエフスキーなら、「死の家の記録」かな、と思います。「カラマーゾフの兄弟」も。「悪霊」も、エグい場面が多かったような気もします。 大江「万延元年のフットボール」なんかも、ドストエフスキータッチのセンセーショナルな感じでした。大岡昇平「野火」も、人肉食体験ですから、それなりのものはあります。 でも、肉体的な痛さがリアルに描かれているというのでは、遠藤周作の本に多いように思います。「沈黙」でも、ここまでリアルに書かなくてもいいだろ、と思うほど書いてますし。あと、「白い人」か「黄色い人」かどちらか(両方だったかも)でも、しつこくそこらへんを書いているなあと思いました。