- ベストアンサー
読み方を教えてください
Fiat justitia ruat caelum ラテン語の格言なのですが、なんて読むのでしょう? 自分でも調べたのですがわからなくて… どうぞ教えてください。よろしくお願い致します。
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
みんなが選んだベストアンサー
Fiat justitia, ruat caelum - 「正義を行うべし、たとえ世界が滅ぶとも」または「天が崩壊しようとも正義を追い求めよ 下記に発音が書いてあります。[fiat yustitia ruat kaelum] 片仮名ですと「フィアット ユスティティア ルアット カエルム」当たりでしょう。 http://www.merriam-webster.com/dictionary/fiat%20justitia,%20ruat%20caelum これはローマの知事で裁判官でもあったグナエウス•カルプル二ウス•ピソ(Gnaeus Calpurnius Piso)(下記)の名を取った「ピソの正義」とも言われます。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%8A%E3%82%A8%E3%82%A6%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%97%E3%83%AB%E3%83%8B%E3%82%A6%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%94%E3%82%BD ピソは、二人でとった休暇の後、一人の兵士だけが帰隊したので、戦友を殺したと死刑判決を出す。斬罪の寸前、死んだと思った戦友が姿を現したので、百人隊長は処刑を中止する。 ピソは、死刑判決の後だとして、最初の兵士を殺人罪、処刑しなかった百人隊長を命令不履行の罪、帰って来た兵士を二人の死罪の原因として、三人とも死刑にした。 この格言はあちこちのロースクールや裁判所に書いてありますが、この言葉通りの出典にも、疑問があり、「ピソの正義」的法の暴走を揶揄する時にも使われます。
その他の回答 (3)
- kakurekiri
- ベストアンサー率61% (22/36)
ラテン語ですから、英語やドイツのアクセントの置き方は違ってきます。 基本的には、ペンウルティマといって、最後から二番目の母音にアクセントがあって、それがだいたい長音になります。もちろん例外があって、私も習いたての頃にはドイツ人の先生に叱られていました。 例えば、agricola。これだと、後ろから二番目の母音を長く発音したくなるわけです「アグリコーラ」と。きわめて自然に聞こえる発音ですが、根本的に間違いで「君はダブルの農夫か」と叱られました。例外の一つで「アグリッコラ」となるものです。 それやこれやで、ラテン語における母音の長短はきわめて重要です。 なお、Fiat justitia ruat caelum のFiatは、「あれ、あれかし」「なれ、なれかし」の意で、「せよ」「すべし」とはちょっと違うと思います。接続法ですから。意味内容的は似たり寄ったりのものになるからどちらでもいいのでしょうか。 Fiat lux ! 光あれ ウェブサイトで次の説明を見つけました。参考になるかもしれません。 長音節と短音節 (ラテン語) - Wikipedia http://ja.wikipedia.org 古典ラテン語の発音 - 日本エトルリア協会 http://giappone-etrusco.rejec.net/Latin0-7.pdf
- SPS700
- ベストアンサー率46% (15297/33016)
#1です。補足です。 ラテン語は死語ですから、ネイティブがみんな死んでいるので厳密には間違った発音はありません。 しかし、歴史が2000年以上になると発音も変わります。変化は多様で緩やかですが大きく分けると二段階になります。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%86%E3%83%B3%E8%AA%9E 1。古い方 古典ラテン語、金のラテン語などと呼ばれ、教会やカトリック系でない学校で教えるのはこちらです。 2。新しい方 銀のラテン語、ローマ式ラテン語、教会ラテン語などと呼ばれ、下記の区別があります。 http://toxa.cocolog-nifty.com/phonetika/2004/09/post-bbd2.html この文で1.2の違いが顕著なのは caelum でしょう。古典では c は、いつも kですから、「カエルム」ですが、ae が、ドイツ式だと[ɛ]、イタリア式だと [e] と言うように前母音になります。 そうすると前母音の前では [k] が [tʃ] に変わる口蓋化(下記)が起こり「チェールム」のように変わります。 https://kotobank.jp/word/%E5%8F%A3%E8%93%8B%E5%8C%96-61516 もうひとつは tia が、[tia] から[ʃia] に変わるので「ユスティシア」となります。 さらに英語圏の学校や教会などには英語訛りのラテン語が存在し、「ユ」を「ジュ」と言うのも出てきます。纏めますと 古典ラテン語「フィアット ユスティティア ルアット カエルム」 教会ラテン語「フィアット ユスティシア ルアット チェールム」 英語式羅甸語「フィアット ジュスティシア ルアット チェールム」 ウェブスター辞典では、下記で古典式ラテン語の発音がお聞けになれます。 http://www.merriam-webster.com/cgi-bin/audio.pl?fwfiat02.wav=fiat+justitia,+ruat+caelum
- kakurekiri
- ベストアンサー率61% (22/36)
「正義はなさるべきである、たとえ天が落ちてこようとも」 先のご回答のご説明のとおり、法解釈と実践を皮肉って使われます。 ラテン語らしい読み方にするためには、アクセントのある母音の長音を明確 にする必要があります。ただし、caelumについては、いわゆる「学校ラテン語」 の発音するか、「古典ラテン語」の発音にするかで少し違いますが。 「フィーアット・ユスティーツィア ルーアット・ケールム (ツエールム)」 最後のcaelumは、イタリア人は母語どおりに「チェールム」と発音し、アメリカ 人は、「キールム」に近い発音をします。フランス人はおおむね「シェールム」と 発音します。ドイツ人は、ケールムもしくはツェールムと発音します。 どの国で、あるいはどの国の出身のラテン語の先生かで、いくぶん発音もちがって きます。それはそれでしかたのないことですが、長音の原則はどれでもきっちり 守られています。