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なぜ東海地域では施設園芸農業が盛んなのでしょうか。

なぜ東海地域では施設園芸農業が盛んなのでしょうか。 また、施設園芸農業に適している地域とはどのようなものなのでしょうか。

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noname#224207
noname#224207
回答No.2

>なぜ東海地域では施設園芸農業が盛んなのでしょうか。 ご指摘の地域は、大型河川がなく歴史的にも長い期間水不足に悩まされていた地域です 木曽川の水を知多半島へ流しだす愛知用水の完成で水不足が解消されました。 参考 愛知用水通水50年 : Network2010.org network2010.org/article/474 水土里ネット愛知用水 愛知用水土地改良区 www.aichiyosui.or.jp/ 愛知用水の完成で農耕地が拡大していきましたが、土壌の熟成がなされていなかったことから、土壌の質の向上に多額の投資が必要でした。 他の地方と同じ時期に同じ作物を出荷していたのでは、コスト的に不利でした。 これを回避するために、他の地方からの出荷が途絶える時期に出荷することでコストをカバーする方法を選択しました、 このために、ハウスなどの施設を整えました。 その後、どこの地方でもハウス栽培が行われるようになり、食用作物よりも耕地面積当たりの売上高の高い園芸品種へと転換していきました。 この結果が現在の姿です。 現在でも、葬儀などの祭礼に使われる菊はほぼ独占状態です。 花の大きさも色も長さも同じものを時期を問わず大量に調えられるのは東海地方だけです。 昭和天皇の大喪の礼の際に有名になりました。 >施設園芸農業に適している地域とはどのようなものなのでしょうか 輸送費という面からであれば、消費地に近い即ち都市の近郊地域ということになります。 施設園芸に不可欠な保温加熱燃料費という面からすれば、温暖地ということになります。 この面では、輸入原油価格の影響が大きいことから、石油ボイラーに頼らない地熱すなわち温泉の利用が広がってきています。 日本列島は地下100mにつき5℃ほど地熱が上昇するといわれていますので、将来は都市近郊で高深度温泉を利用した施設園芸が期待できます。 最近東京都心の大手町でも高深度温泉が湧出して話題になりました。 近年全く土を使わない野菜工場と呼ばれる大規模施設も作られるようになってきていますので、これで採算が取れるような廉価な設備技術が開発されれば、従来のような地域性という制約は減少していくかと思います。 参考 未来の農場のモデル!?世界に誇る日本の野菜工場が凄い勢いで急増 ... matome.naver.jp/odai/2140581190447336901

t_m_longstreet
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。なるほど、土地様々な理由があるのですね。

その他の回答 (1)

  • fujic-1990
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回答No.1

 まずあげるべきは、「東京」に近いことでしょう。  東京は巨大消費地です。年収が多く、高くても良い物には巨大な需要を生み出す大消費地です。と同時に、建築業者なども多い。人手も多い。輸出を考えた場合、港に近い。良いことだらけです。  施設園芸というのは、それでなくても人手や費用がかかります。   例えば、奥羽地方の山奥で施設園芸をして、日時と運送費をかけて、しおれたような産物を東京に運んでも赤字は確実です。したがって、そこでは施設農業は成り立ちません。  東海地方は、大東京に近い。運ぶのに日数も運賃もかかりません(他産地ほどは)。高く売れます。  しかも、それほど人口が密集しているわけでもなく、農業ができないほどではない。  さらに、気候、自然が温和です。必ずしも温暖である必要はないと思いますが、温和であることは重大な条件になります。  先年、大雪が降ったとかで、たくさんのビニールハウスが押しつぶされた地方がありましたが、豪雪地に住む私はそれを見て笑ってしまいました。「骨が細い!安そう!」。あの人たちは嘆いていましたが、私は「恵まれているんだな」と思いました。あんなに細い骨組みでハウスを作っていたら、新潟なら毎年潰れています。同じ施設を作るのでも、費用が全然違うはず。  加えての、燃料代とか、運賃とか・・・ 勝負にならないのです。・・・ 少なくても同じものを作っていたら。  最近は、新潟でも豊富な温泉を使ってマンゴーを作っています。暖房費がかからないし、甘いので、十分勝負になっているようです。  こんなふうに自然を味方に、あるいは自然に逆らわない施設園芸にしないと、いくら「自然から切り離した施設内園芸だ」と言ってもダメなのですが、東海地方は、自然が施設園芸に味方してくれている地域です。  すると同じ時期でも、ちょっと暖房したり、ちょっと冷房したりすることで、様々なものが生産できます。Aを生産する業者、Bを生産する業者・・・ となると、過激な競争は起きずに、値崩れも考えにくくなります。  さらに品種によっては、同じ物でも、通年生産ということも可能になります。季節による「空荷」ということがなくなるので、運賃もたたける。  いいことだらけ。  よって、費用をかけて(それでも他よりは安い)施設を作り、業者に依頼して維持し、人手をかけて収穫しても、十二分に採算に合うことになり、繁栄します。  したがって、施設園芸農業に適した地域というのは、東海地方のような環境にある場所でしょうね。  消費地に近い。自然が過酷でナイ。施設の維持が容易である。・・・ そんな地域です。

t_m_longstreet
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。コストに見合った地域なのですね。

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