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同素体について
同素体に無機物、有機物という基準?はあるのでしょうか? 元となる元素は無機物なので、同素体自体も無機物ということでいいのでしょうか?
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- htms42
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「混合物」、「純物質」について少し 高校の化学の教科書には「物質の分類」が出てきています。 ふつう、金属、分子性物質、イオン(結合)性物質の3つに分類されています。 これらの物質は基本単位になる素材に違いがあります。金属の素材は原子、分子性物質の素材は分子、イオン性物質の素材は正、負のイオンです。「金属」という物質の特徴となる性質は原子1つでは出てきません。原子の集合体の示す性質です。したがって「物質」というのはマクロな集合体を表す言葉であるということになります。純物質というのはある物質Aがaという素材だけでできている、物質Bは素材bだけでできているということです。純物質Aと純物質Bを混ぜれば素材のa,bが混ざります。混ぜる操作としては「純物質を混ぜる」という表現が可能ですが、混ざった状態に対しては純物質A,純物質Bという言葉を使うことはできません。混ざっているのはa,bなのです。物質A,物質Bは消滅してしまっています。物質という言葉を使うことができない状態になっています。物質Aは素材aの供給源でしかありません。 ここでの「混合物」はある意味できれいな混合物です。溶液の説明で「溶けている、溶けていない」を問題にするときなどに使われているものです。でも「混合物」という言葉はもっと広い意味でも使われています。aがいくつかくっついたものが入っていても混合物です。物質Aのかけらが入っていても混合物です。物質ということができないサイズのものが入っていても、小さな物質と呼んで差支えないようなものが入っていても混合物です。物質Aと物質Bを混ぜればどんなものができていても混合物です。#3で「ごみ溜めだ」 と言っておられるのはこのことです。注意すべき点は反応が起こっていないということです。 #1 >純物質とは物理的性質がどこを取っても同じもの これは「均一性」を満たすということです。でも「均一性」は純物質であるということを示す十分な条件ではありません。 #1 >混合物・・・複数の純物質からなる物質 #5 >すくなくとも化学では、混合物は物理的手段で純物質に分けることができる。すなわち、純物質が混ざった物が混合物。 「『混合物とは何か』の説明ではまず混ざっている状態を説明しなければいけないはずなのに、それを省いて混ぜる操作で済ましている」という意味で不十分なのです。 ※化学で出てくる混合物でも、素材レベルの混合物の場合と物質レベルの混合物の場合の両方があります。これを区別しないでどちらか片方だけしか存在しないと考えてしまうと現象の説明がおかしなものになってしまう可能性がありますので注意が必要です。
- ORUKA1951
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本題ではないが、混合物は ⇒混合物 - Wikipedia( http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B7%B7%E5%90%88%E7%89%A9 ) ______________ここから 混合物(こんごうぶつ、mixture)とは、複数の種類のものが混じり合ってできたもののこと。化学的には複数の物質が混じり合ってできた物質のことであり、たとえば空気は窒素・酸素・アルゴン・二酸化炭素などの混合物である。 ・・・【中略】・・・ 混合物を成分ごとに分離・精製し、純物質にする方法としては・・・  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ここまで すくなくとも化学では、混合物は物理的手段で純物質に分けることができる。すなわち、純物質が混ざった物が混合物。 化学の最初の最初に凍傷する定義なので忘れてるのかも・・
- windwald
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質問の答えにたどり着くために必要なことは有機物の定義と同素体の定義です。 有機物(有機化合物)とは炭素を含む化合物のことで、 酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩などいくつかの単純な物質については除外されます。 同素体とは、同じ元素からできた単体であるが、化学的性質に違いがある物質です。 もうおわかりですか? 同素体である以上、化合物ではありません。同素体は単体です。 炭素の同素体を除いて炭素を含むことはありません。 そして炭素の同素体である、黒鉛、ダイヤモンド……はいずれも単体ですから、有機物の定義からは外れます。 そもそも有機物・無機物という分類は生物由来・鉱物由来という分類であり、 分けること自体にそこまで大きな意味がないのもまた他の回答者さんの指摘する事実です。 さて、質問以外の部分ですが、基礎的な理解ができていない部分もこの際ですから。 >元となる元素は無機物なので 元素に無機物も有機物もありません。 元素とは原子の種類です。実際の物質ではありません。 ボールにたとえれば、原子はボールの1球1球のこと、 元素とはサッカーボールだの、テニスボールだののボールの種類のことです。
- doc_somday
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残念ながら最近#1の回答者様は「変調だ」 混合物は「複数の純物質からなる物質」 な筈無いだろう、混合物はただの「ゴミ溜め」で定義不能だ。
- 101325
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同素体は無機物です。有機物ではありません。 元となる元素は無機物なので同素体自体も無機物、ということでいいです。 ただし、同素体は化合物ではありませんから、「同素体は無機物」はOKですけど「同素体は無機化合物」はNGですので、注意してください。 フラーレンやカーボンナノチューブは炭素の同"素"体で無機物と言っても良いでしょう。 フラーレンやカーボンナノチューブを有機化合物とするか無機化合物とするかで意見が分かれることはありません。なぜなら、どちらも化合物ではないからです。フラーレンやカーボンナノチューブは「一つの元素だけでできている物質」なのですから、これらはどちらも単体です。
- ORUKA1951
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もう一度、化学の最初の最初の基礎から復習しましょう。とっても大事なことなので。 混合物 複数の純物質からなる物質 純物質とは物理的性質がどこを取っても同じもの 純物質 単体と化合物 単体とは一つの元素だけでできている物質 化合物とは複数の元素によってできているもの 単体には同素体がある。 化合物には異性体がある 化合物には有機化合物と呼ばれるものがある。 有機化合物とは炭素を含む物質のうち二酸化炭素や一酸化炭素をのぞくもの 有機化合物でない炭素の化合物 ダイヤモンド、グラファイト一酸化炭素、二酸化炭素 炭酸塩、青酸、シアン酸塩、チオシアン酸塩 同素体とは、一つの元素からできているものですから、『元となる元素は無機物なので、』は基準にはなりません。 悩ましいのは、フラーレン C60やカーボンナノチューブです。これらは有機化学で扱います。フラーレンやカーボナノチューブは炭素の同位体で有機化合物と言っても良いでしょう。 有機化学美術館( http://www.org-chem.org/yuuki/yuuki.html ) のトップはフラーレンのイラストですね。 ★フラーレンやカーボナノチューブを有機化合物とするか無機化合物とするかは意見が分かれるところですが、そもそも有機化合物無機化合物の名称の由来は、現代の様に化学が発達する前ですから、そこにこだわっても意味無いですが・・。 ⇒有機化合物 - Wikipedia( http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%89%E6%A9%9F%E5%8C%96%E5%90%88%E7%89%A9 )