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寒天の融点と凝固点
寒天は、凝固温度(85-93)と融解温度(33-45)が異なる ヒステレシスという特性があるというのですが、 なぜこのようなことが起こるのですか? 寒天は水素結合だったような気がしますけど、 化学的なことで説明できるのでしょうか?
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凝固温度と融解温度の数値は逆でしょう. 寒天とかの場合,凝固温度も融解温度も通常の物質の 凝固点,融点とは意味が違います. 寒天が固まるという減少は寒天の分子同士に結合ができて, その結果寒天分子による網目のようなものが溶液全体に 広がり,そのときに固まったように見えます. 網目というかその結合は温度が低いほどよくできるわけですが, 結合のできる速度はじつはあまり速くありません. だから,ふつうに冷やしていくと,その温度で本来 最終的にできるべき結合数よりも少ない結合しかできない うちに,ずっと低い温度まで行ってしまいます. つまり,本来網目が十分にできる温度よりもずっと低い 温度までたどりついたときに固まったように見えるわけです. だから冷却速度を極限まで遅くすれば,通常の凝固温度よりも ずっと高い温度で固まります. 融解の場合も同じで,温度を上げるのを極限までゆっくりやれば, 凝固点と同じところで溶けるはずです. ただし,実際にはそう単純にはいきません. これは固まった状態が熱力学的な安定状態ではないという 本質的問題があるからですが,まあ,その話はやめましょう.
お礼
難しいですが、判りました。 ありがとうございます!