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水素引き抜き
末端アルキンの水素を引き抜きたかどうかはTLCで判断できるのでしょうか。
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- phosphole
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http://www.chem.ucla.edu/harding/IGOC/A/abstraction.html 追記しますが、こういう記述が現代有機化学の教科書にはあります。 私がコメントした反応の場合、脱プロトン化、あるいは水素をプロトンとして引き抜く、と記述すべきです。 hydrogen abstractionと単にいった場合、普通はラジカル反応を想定します。水素はラジカル、プロトン、ヒドリドとして引き抜くことができますが、それぞれ発生する活性種の正常は全くことなるため、議論の対象を指定しないといけません。 さて、末端アルキンの水素をヒドリド、ラジカルとして引き抜くことは難しいので、質問者さんの考えていることは脱プロトン化だと思い、no1のように回答しました。 なお、活性種をトラップして発生率を調べる場合、迅速かつ定量的な反応を選ぶ必要があります。ご留意下さい。
- doc_somday
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最初に#1のお答えの「水素引き抜きはラジカル反応の用語だ」というのは 正しくありません。末端三重結合の水素をアニオンに変えるのは通常有機リチウム 試剤を用います、この場合も「水素をひき抜く」と表現します。「他の表現が無い」 通常はn-ブチルリチウムを用います、手に入れ易く「安価」だから。 だがt-ブチルリチウムでないと抜けないこともあり、グリニアールのMgBrで が有効な事もある、これは院へ行って自分の手で合成をする時よく分かります。 #1通り、通常のTLCは使えません、通常のクロマトは担体と溶媒の間で薬品の 分配係数の差で混合物を分けます。逆相クロマトだと分けられる様に思いますが、 空気中にも溶媒中にも水が「莫大な」量あるのでスポットにならず、イヤラシい のっぺりした形になってしまいます。 アニオンと反応しやすい化合物を用いると、どの程度の水素が抜かれたか分かりますから そうやって「測る」事も出来ますが、余り意味はありません。 それで分かるほどなら「失敗」だったことの方が多い。 通常は「パス」して次の反応へ進みます。嫌でも水素カチオンがどれだか抜かれたか 分かってしまいます。この合成が充分良い成績なら、水素は充分引き抜かれているし ダメなら金属試剤が「古い」とか、過剰量使わなかった、原料の純度が低すぎた、 あるいは、溶媒の脱水が十分でなかったなど「失敗の原因の山」が出来てしまいます。
お礼
アセチリドを生成できたかどうかはTLCでは確認できないので、生成できたものとして次の反応を行い、そこで目的物が合成できたか判断するのですね。 ありがとうございます。
- phosphole
- ベストアンサー率55% (467/834)
水素引き抜きというのは、塩基と反応させて脱プロトンするということでしょうか? その場合、発生したアセチリドは水分と反応して元に戻ってしまうので、クロマトで判定することはできません。 一方、アセチリドを何らかの吸電子剤と反応させたあとなら、反応の進行をtlcチェックすることは可能です。 なお、水素引き抜きという言葉は、ラジカル的に水素置換基を引き抜く ことを指します。
お礼
末端にアルキンを有する化合物がアセチリドになってもTLCでは、判断できないのですね。 ありがとうございます。
お礼
正しい記述の仕方までご指摘ありがとうございます。