こんにちは。
家庭でゴミを燃やすのは自燃です。焼却場の焼却炉でゴミを燃やすのは自燃ではなくて、天然ガスなどの燃料を使ったバーナーでゴミを焼くという方式なので燃料を使った分だけ二酸化炭素の排出量は増えてしまいます。
なぜ、二酸化炭素の排出量を増やしてまでゴミを焼却場の焼却炉で燃焼させるのかというと、焼却炉では自燃では得られないほどの高温を作り出すことができるのです。その温度は800℃以上です。
このようなことをする目的なのですが、ゴミは何でも燃えればダイオキシン類が発生します。ダイオキシン類は最強の毒と言われていて、ゴミはダイオキシン類を発生させないように燃焼させなければなりません。
そうは言っても焼却場の焼却炉でゴミを燃やしてもダイオキシン類は普通に発生してしまいます。幸いなことにダイオキシン類は発生してしまっても800℃以上の高温下で分解し無害化されます。その無害化された排煙が焼却場の焼却炉の煙突から排出されるのです。
家庭ではこのようなことはできませんよね。だからゴミは一部の認められるているもの以外は全て焼却場で焼却しなければならないという規制が行われているのです。だから質問に書いてあるとおり木材・枯葉の自家焼却はダメなのです。
ここまでが一般論です。これから書くことは行政が国民に秘密にしていることです。
一部の認められているもの以外は全て焼却場で焼却しなければならないという規制が行われていると、先に書きましたが、港などで良く見かける木製のパレットは焼却してはならないと数年前にこっそりと法令に追加されました。
なんで木材で作られているパレットを焼却場の焼却炉で燃やしてはいけないの?と、この世の皆さんが不思議に思っています。その理由は木製のパレットには臭素を含む殺虫剤が染み込ませてあるからなのです。
ダイオキシン類と言われ恐れられているのは、塩素系のダイオキシン類のことです。塩素系のダイオキシン類の研究はかなり進んでいて除害の方法も現在ではほぼ確立されている状態です。
ただ、塩素系のダイオキシン類とはまた別に、臭素系のダイオキシン類の存在が明らかになってきています。この臭素系のダイオキシン類は塩素系のダイオキシン類よりもはるかに毒性が強いことが分かっています。
しかし、臭素系のダイオキシン類の無害化の技術はまだ確立されてはいないので、今のところ対策方法としては「燃やさない」ことでしかないというのが事実です。そのやり玉に上がっているのが臭素を含んでいる木製のパレットなのです。
あとは#1さん、#2さんがおっしゃっているとおりです。
お礼
早速のご回答有難うございます。 大変分かりやすい解説と興味深いお話です。 遠い記憶ですが塩素と臭素は同族だったかな? 臭素にも消毒作用があるのですね。