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CO2の利用方法
- CO2固定だけではコストになるだけでなく、CO2を材料として利用することで省エネよりもはるかにCO2排出量を抑えることができる。
- CO2の利用が進まない理由には、エネルギー的に安定なCO2の分解方法がないという説や、CO2の集め方に関する誤解があるが、それらは説得力に欠ける。
- 自然エネルギーを利用する際の蓄電池の高価さがCO2の利用を制限しているとされるが、余った電力を有機物燃料に変換することは現在でも十分に可能である。
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>エネルギー的に安定なCO2を分解する方法がない? →そんなことはない。触媒だっていろいろある。 ここが問題なのです。 単位時間あたりの炭素収量が多くて Cost の安い炭酸分解法がないこと、分離した炭素はともかくも純粋酸素はちょっとした火花でもたちまち周囲のものを酸化燃焼させてしまう極めて危険なものであることからこれをどう扱うか、収集した炭素だけでは役に立たない (燃料としても単価が高すぎる) ことから御質問者さんが仰るように有用な有機物に合成する過程での効率や Cost が充分に再利用に値するものがあるのかどうか・・・これが解決できる人は大金持ちになれるでしょうね(汗)。 ちなみに Carbon Nano Tube は未だに実用化されていない実験 Level での物質でしかありません。 半導体や光学機器、構造材料等への応用が期待されてはいるものの、どれ 1 つとして製品化 Level にまで応用されているものがなく、極めて高額の製造 Cost で微々たる大きさの実験材料が実験室で研究されているに過ぎません。 結局二酸化炭素の利用は生物利用、つまり植物か植物性菌類に炭酸を分解させるしか低 Cost で行えるものがなく、他の方法としては加水分解 Process で純度の高い高額の燃料に変換することで加水分解 Process Cost が製品としての燃料販売に見合うものになるかもしれないと期待できる Level になってきたというぐらいです。 その他の方法、例えば蟻酸を触媒に用いる方法なども反応速度や効率の点でまだまだ商用に即するものではなく、実験 Level のものでしかないでしょう。 まあ、一番利用されているのは 130 気圧ぐらいに圧縮して液化した二酸化炭素を大気に放出することで収集できる粉末状の Dry Ice でしょうが(汗)・・・これにちょっと水を混ぜて固めたものが市販されている Dry Ice です。
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- kanden
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何時だったか日石がどこにでもいるミドリムシを使って石油を作る研究をしていると言う記事を読んだ事があります。 そして増えすぎた植物性プランクトンをオーランチオキトリウムに食べさせてこれまた石油を作ると言う方法もあります。 又海底近くにあるメタンハイドレードにCO2を接触させるとメタンとCO2が置き換わってメタンを回収出来ると言った記事も見た様な気がします。 工場生産で栽培される野菜などもCO2が必要となる筈です。 こうして見るとCO2は利用されるべき価値がある様に思えます。 地下に圧入して廃棄すると言うプランにはあまり賛成出来ません。 もし地球が寒冷化したらCO2様々になるのではないだろうかと考えます。
お礼
>ミドリムシを使って石油を作 >植物性プランクトンをオーランチオキトリウムに食べさせて これらは実用化すればすごい儀中ですが、光合成関連は大気中の薄い二酸化炭素で十分ですよね。わざわざ発電所等の大量のCO2を吹き込む必要がない。 しかしおっしゃるとおりCO2を原料としてとらえることが出来そうな気がする(=産業利用できそうな気がする)というのは正直なところです。
- daidou
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多分CO2から炭素を取り出して産業的に利用する事を何故しないのか って事なんだとは思うけれど・・・ CO2を炭素と酸素に還元する方法は実験室レベルならいくらでもあるけれど、産業的に利用できる方法については 「ようやく目処が付き始めた」というレベル CO2の回収技術はある程度実用化されていますね「物理吸着」とか「深冷分離」とかってヤツ 回収したCO2を光合成生物にくれてやって、有機物生成させる方法も研究されていますが、実用化に至っていない まあこれは規模の問題でしょう 相当大規模にやらないと、有効に働かないみたいですからねぇ 現時点では、上手い事どこかに固定しちゃったほうが楽だし、光合成生物には既存の大気中CO2を吸収してもらったほうが効率がいい、という判断ですね で >余った電力は安く有機物を合成して燃料にするくらいは現時点でもできると思うのですが。 電力貯蓄の代替手段の話だと思うけれど・・・ 有機物合成なんて、それこそ実験室レベルで可能になり始めたばかりの技術だと思ったのだが、私の勘違いだろうか?
お礼
>多分CO2から炭素を取り出して それができればいいのですが、現実にはCO2に水素をくっつけて有機物にするぐらいでしょう。 >「ようやく目処が付き始めた」というレベル 安くやるには、ということだと思います。たとえば、もしもエネルギーを無尽蔵に使ってよければいくらでも方法はあったでしょう。そしてエネルギーは原発で夜に余っていたでしょう。 やる気がなかっただけじゃないかと思えるのですが。
- Mokuzo100nenn
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植林すれば、木材の成長過程での光合成で、いくらでも二酸化炭素をりようしておるがね。 植林・造林の価値を認めない社会では、二酸化炭素の利用・活用ってのはエネルギー収支からみて無意味なんじゃあんめいか?
お礼
>植林・造林の価値を認めない社会 林業経済勉強しましたが、林業利回りマイナスですからね・・・。 植林では速度が遅すぎます。工場や発電所で高速に大量に出るのを利用できればCO2削減に効果的です。
- osietete4
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>CO2が材料として利用 この件教えていただけません? 不勉強なものでどうCO2を利用するのか、見当もつかないので。おそらく他のたいていの方も私と同様かと思います。どう利用可能なのかわからないと、回答のしようもありませんし。
お礼
質問されても困りますが、カーボンナノチューブにするとか有機物を合成して燃料にするとか、いろいろあります。
お礼
詳しい解説ありがとうございます。なんとなく雰囲気が分かってきました。 恐らくCO2を処理するのが難しいと言うよりも、全ての目的においてCO2よりも適したものがあったので利用されなかっただけと言う気がしてきました。ただCO2は温暖化防止という別目的があるのでCO2を原料にした製品には量に応じて補助金出してもいいかもしれません。イギリスに排出権量を何兆円も払うぐらいなら、そのほうがよほど国内経済が活性化すると思います。