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中枢神経。

臨床工学士科の学生です。 不明な点があります。 錐体路系の錐体路と皮質核路での役割なのですが、錐体路は体幹や四肢の運動の制御をしてるみたいですが皮質核路の役割ってなんですか??

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noname#207589
noname#207589
回答No.1

先ず、解剖学用語を整理しとこう ■伝導路=下行性(運動神経系)+上行性(感覚神経系) で、今回は、.....>"運動の制御"をしてるみたい........とゆう事で、 "下行性"を考えてみよう。 -------------------------------------- 下行性伝導路 1.錐体路系(大脳皮質の運動領=中心前回部) 2.錐体外路系(小脳皮質、大脳基底核等) 更に、 錐体路系=錐体路(皮質脊髄路)+皮質核路(皮質延髄路) ※延髄の錐体を通るので錐体路と言います。 次に、其々の経路と役割 ■錐体路(皮質脊髄路) 経路:大脳皮質(運動野)→内包(後脚)→中脳大脳脚→橋→延髄錐体→脊髄→以下略 ※ 延髄錐体で8割方以上の神経が交叉(=錐体交叉)します。 役割:骨格筋の随意運動を支配     交叉した神経→四肢の骨格筋を支配     非交叉の神経→体幹の骨格筋を支配 ■皮質核路(皮質延髄路) 経路:大脳皮質(運動野)→内包(膝)→大脳脚→(交叉)→脳幹の神経核に投射 ※ 脊髄には行かずに延髄の神経核で終わります。 役割:【眼筋、表情筋、咀嚼筋、舌筋、嚥下運動】を支配 詳しく見ますと、 中脳部:III、IV 橋部:V、VI、VII 延髄部:IX、X、XI、XII "皮質核路"は、錐体外路を抑制的に制御して居り、例えば、皮質核路が障害された場合は、錐体外路の働きは強く成ってしまいます。 皮質核路は内包という場所を通る為、内包が障害され易い脳内出血や内包が特異的に障害される脳梗塞を発症した場合、皮質核路が障害されます。其の場合、錐体外路への抑制が外れる為、4っつの錐体外路(※)の働きが強まってしまい、以下の様な作用(例えば以下、〇○)を引き起こします。 (※) ・橋網様体脊髄路:伸筋の収縮活動を高める ・延髄網様体脊髄路:屈筋の収縮活動を高める ・赤核脊髄路:前腕屈筋の収縮活動を高める ・前庭脊髄路:伸筋の収縮活動を高める(下肢>上肢) 例えば、 ○上肢(前腕)の屈曲:肘屈曲 ○下肢(下腿)の伸展:内反、尖足、間代 の肢位を取ります。 もしも、純粋に錐体路が障害されると弛緩性と成りますが、錐体路と一緒に下降してくる皮質核路も同時に障害される為、痙性麻痺と成ってしまいます。 骨格筋の運動を司るのは上位運動ニュ~ロンで、上位運動ニュ~ロンは錐体路と皮質核路を合わせたものです。ここで驚くべき事に、錐体路はたった 4 % しか存在して居らず、残りの 96% は制御系の皮質核路なのです。 痙性麻痺を改善するには錐体外路の働きを抑制する為に皮質核路の働きを高める必要が在るのです。

kiokuno
質問者

お礼

大変ご丁寧な対応有り難うございます( ^∀^) 非常に勉強になりました。 またお答え下さると大変助かります。

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