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球面S^(n-1)のC∞級曲線c(t)の二回微分
多様体の本を読んでいて、 単位球面S^(n-1)のC∞級曲線c(t)の二回微分の式が以下のように表わされていました。 c''=<c'', c>c+[c'']^T ここで< , >は内積、[c'']^Tはc''(t)のT_(c(t))S^(n-1)成分を表わしています。(T_(c(t))S^(n-1)は接空間です) なぜこのような式でc''が表わされるのかがわかりません。 大変恐縮ですが、どうしてそうなるのか教えていただきたいです。 よろしくお願いします。
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多様体の話とは言いながら、ご質問はn次元ユークリッド空間に埋め込まれたS^(n-1)の話であって、cはユークリッド空間中のベクトルということでしょうかね。さらに、S^(n-1)と言っているのが単位球であり、つまりn次元空間の原点が球の中心と一致していて半径が1だという話のように思われます。中心から球面上のある点(これをCとしましょう)へのベクトルがcで、|c|=1です。 ここで勝手なベクトルaについて考えます。まず、<a, c> c は「aの、単位ベクトルcと平行な成分(すなわちCにおいて球面に垂直な成分)」です。で、点Cにおける接平面Tとはcと直交する平面のこと。従って、[a]^Tとは「ベクトルaから単位ベクトルcと平行な成分を除いたもの」に他ならない。つまり、 a = <a, c>c + [a]^T というのは、ベクトルaを、Cにおいて球面に垂直な成分とそれ以外の成分とに分解した、というだけの式です。
お礼
詳しく回答していただきありがとうございます。 とてもわかりやすく、納得できました。