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「ちゃっかり」は「ひらがな」がなければ存在しない?
「ちゃっかり」という言葉が存在します。 意外とよく使うので意識していなかったのですが、TVで「ちゃっかり、せしめた」などの表現を聞いて疑問が湧き、インターネットなどで該当する漢字があるか調べてみました。 しかし、私が調べられた範囲では漢字表現は見当たりませんでした。 もしかしたら、この言い回しは近世になってから生じた言葉で初めから「ひらかな言葉」だったのではないかと思いました。 本当にそうなのかご存知の方ありませんか?
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ちゃっかり、に対する回答にはなりませんが・・・・ 漢字表記が無い言葉は歴史の浅い昭和以降の言葉と考えていらっしゃるのでしょうか。 かな文字は平安時代からありますので、「古い言葉には必ず元となる漢字表記が存在する」とは言えないと思います。 そもそも日本語には文字がなかったそうでして、万葉仮名は漢字を使った当て字です。 「やまとことば」というのもあります。
- kine-ore
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副詞表現、特にオノマトペ―は擬音語・擬態語なのでその音の基となる漢字はもともとないか、もしくは完全に元の漢字の意味を越脱してしまっていることが多いのですが、そこに更に方言が絡むと地域ごとに意味がかけ離れていることもあり一層漢語探しは絶望的になりかねません。 ものの本によれば、「ちゃっかり[副詞]抜け目なく振る舞うさま。昭和初期の流行語」とのことです。 1927年の金融恐慌にまつわる庶民の経済不安が背景にあったのかも知れません。 「ちやつかり この流行語には、はっきりした意味がないやうだ。非道く概念的な言葉で「済ました人」や「知らん顔をする人」をさして言ふらしい」(「婦人画報」1929年8月1日号) 引用:米川明彦編「日本俗語大辞典」東京堂出版 なお、方言としてはつぎのような意味があり、特に4)の神奈川弁が基になった可能性もあります。 「ちゃっかり [副詞] (1)ちょっと。宮城県名取郡。(2)太陽が少しの間さすこと。神奈川県津久井郡。(3)姿勢の正しく修まること。千葉県山武郡。(4)悠然。落ちついているさま。神奈川。」 引用:東条操編「全国方言辞典」東京堂出版
お礼
ありがとうございます。 いろんな切り口から解説いただき、とてもうれしいです。 擬音語や擬態語には漢字が当てはまらないケースがありますね。 昭和初期の流行語という情報があるのですか、私はもう少し前からあったのではないかと推測していたんですが・・・ 方言からくる言葉が全国的になるケースもありますね。
- chiha2525
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少し考察するに、『~かり』という表現形式があって、うっかりとかしっかりとか、『~かりする』という表現と言ったほうが良いかもしれないですが、そこに『ちゃ(ちゃっ)』が付いた感じがします。 で、『ちゃ』といえば『ちゃんと』のちゃ、ではないかという気がしますが、どうでしょう。 どちらかというと、擬音に近いのかもしれません。語感がそんな感じがする、みたいな言葉です。 『語感がそんな感じがする』言葉に、『超ド級(超弩級)』というのがあります。このドはドレッドノートという戦艦の頭文字で、それを超えた(大物)という意味です、と知ったかぶった解説がよくあるのですが、それ以前に『どアホ』などの強調の『ど』が日本語にあり、超ド級もその語感がそんな感じがするというので残っている言葉だと思います。
お礼
ありがとうございます。 引用された言葉「ちゃんと」も辞書での漢字表現はなさそうですね。 今どき、若者だけでなく年寄りまで使い始めた「まじ」に批判的な私ですが、どうも昔から日本語は乱れて、いや、変化してきたのですね。 語感で引き合いに出された超弩級の「弩」は昔の中国の戦記物に出てくる弓のでかい奴ですね。 それを超えるというのだから「とてつもない」ことを意味しているわけで「ドレッドノート」という考えは日本人には馴染みがないですね。 「どあほ」の「ど」と「弩」はちょっと繋がりにくいかと思います。 でも、ユニークな回答、ありがとうございました。
- バグース(@bagus3)
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辞書に初めて記載されたのは昭和8年です。 大正から昭和にかけて、学生の言葉からできたようです http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1314650028
お礼
早速のご回答ありがとうございます。 やっぱり近世になってからの言葉なんですね。 だから当てはまる感じがないのでしょうね。 近年のカタカナ語と同じ類でしょうか。
お礼
ありがとうございます。 確かに「かな」が出来たのは平安時代と聞いています。 その意味では近世と考えるのは短絡的かもしれません。 「やまとことば」は日本独自で使われだした言葉ですから漢字があてはならないケースも多々あるのでしょうね。